NARAGAKUEN Junior High School , High School

特別講義一覧

特進・医進のコース制を導入した平成18年度生から、これまでに増して、もっともっといろんな体験ができるようにと「特別講座」が始まりました。多方面にわたって、しかも、その専門領域の第一人者、全国的にも著名な先生から直接授業を受けることで、肌で感じ、楽しさや感動の中、幅広く、奥の深い学習が展開していきます。

平成20年度実施 ・ 中学3年生対象

裁判員制度を体験しよう!~さあ、君も私も裁判員になって模擬裁判を体験しよう~

宮坂 光行 先生(本校11期生。新奈良法律特許事務所所属弁護士)
松本 和弘 先生(本校15期生。新奈良法律特許事務所所属弁護士)

最高裁判所が発行している裁判員制度の模擬裁判用の事件DVDを見て、各自が実際に考えてもらいました。DVDには傷害事件のドラマが収められ、最後は「あなたはこの事件を見てどう考えますか」と結論のない投げかけで終わっていました。これを視聴し、講師の先生方から説明を受け、各クラスごとに全員が裁判員として判決までの体験をしてもらいました。具体的には、クラスを2班に分けて、各班にお一人ずつ弁護士である講師の先生方に入ってもらって、机を円の字にして意見交換をしました。保護者の方々も希望された方は見学にお越しでした。
裁判員制度はいよいよ2009年からスタート、事件が起こって裁判員に通達して実際に裁判員による裁判が実施されるのは早くて7月くらいからになりそうだということがニュースで昨年報じられていました。殺人や傷害など重大事件に自分はどうかかわる場合があるのかを体験し、いろいろと考えてみてほしいと思いました。

導電性高分子の発見とセレンディピティー

白川 英樹 先生(2000年ノーベル化学賞受賞科学者。筑波大学名誉教授)

セレンディピティという言葉は「失敗の中から発見できた素晴らしいもの」というような内容を表す言葉として今や辞書や電子辞書にも掲載されています。
その語源は「セレンディップの三人の王子」という物語からですが、ノーベル化学賞受賞式で白川先生はじめ3人の受賞者を評する言葉としても用いられたそうです。ノーベル賞を受賞されるまでにどんなドラマがあったのか?白川先生のご幼少期はどんな少年だったのか?また、受賞テーマである導電性高分子(導電性プラスチック)はどんなものなのか、どういう利用価値があるものなのかを、白川先生に直接お越しいただき、みんなの前で直接語りかけてもらいました。また、白川先生ご本人が実際に導電性高分子であるポリピロール膜の合成実験をして下さり、導電性高分子の実物を目の当たりにできました。語られるお話から、白川先生にとってのセレンディピティをみんなで感じ、これからの人生に役立てたいと思いました。講座の最後には質疑応答の時間もいただき、中高生なりの疑問をいろいろ質問させて頂き、丁寧にお応えいただきました。奈良学園史上初めてのノーベル賞受賞科学者のご来校でした。多くのことを肌で感じることができた一日でした。

石の記憶(東京大学附属博物館の巡回展で人気だった内容)

田賀井 篤平 先生(東京大学名誉教授。東京大学附属総合博物館)
洪 恒夫 先生(東京大学附属総合博物館 特任教授)
湯浅 真紀子 先生(北海道大学附属総合博物館 准教授)

広島が原爆によって被爆した直後、東大の研究者による調査団が広島に入りました。被爆直後の被爆地の石を収集していく中で、あの極限状態で科学者にできたこと、そしてその結果として後世に残せたことは何だったのか、またそういう発見を後世に残す仕事としての博物学のあり方とはどうあるべきなのかを教えていただきました。実際に収集された石の実物も持ってきていただき、生徒たちは実物に触れ、時空間をこえて何かを肌で感じたようです。

エネルギー・光・環境・宇宙の4分野を体系的に学ぶ実験講座

星屋 泰二 先生((独)日本原子力研究開発機構関西光科学研究所・兼きっづ光科学館ふぉとん館長代行)
佐々木 和也 先生(きっづ光科学館ふぉとん参与)
西村 昭彦 先生((独)日本原子力研究開発機構)
井上 雅博 先生(大阪大学産業科学研究所 助教)
吉岡 亜紀子 先生(大阪市立科学館)
江口 正 先生(総務省近畿総合通信局 奈良県電波適正利用推進員)
辻本 久美 先生(きっづ光科学館ふぉとんレーザーラボ)
舟川 晋也 先生(京都大学大学院地球環境学堂および農学研究科 両任教授)
西沢 浩美 先生((元)木津リサイクルセンター)
飯山 青梅 先生(大阪市立科学館)
他 TAとして7名来校

独立行政法人 日本原子力研究開発機構 関西光科学研究所(木津地区)と併設されるきっづ光科学館ふぉとんの先生方が、エネルギー、光、環境、宇宙の4つの領域のご専門の先生方を連れてきて下さいました。この先生方が4領域に分かれて実験講座を開いてくださいました。生徒たちは事前アンケートで第1希望から第3希望まで体験したい講座の領域を選んで、当日は、中学棟にある第1理科室、第2理科室、高校等にある第3理科室、第4理科室と4会場に分かれて受講しました。光の講座では、電子レンジのマイクロ波をはじめとする電波、目に見える光(可視光)、放射線などが波長の違いで呼び方が異なるものの、すべて同じ光であるという体系的な見方を学びました。電波が届くか届かないかを実験で観察することから、アンテナのエレメント(素子)の役割も学びました。またレーザー光や紫外線による実験も体験することができました。

地球温暖化がどういうことかを学びエネルギー変換を実体験しよう!

山下 芳樹 先生(立命館大学産業社会学部教授)
NPO法人サイエンスEネット からTAとして5人来校

医進コースを対象に実施しました。体験した講座内容は実験盛りだくさんの次の内容になります。約3時間ほどの特大の講座となりました。

・地球温暖化と環境について(パワーポイントによる講義)
・手回し発電機の製作(生徒全員が体験)
・手回し発電機を用いてコーヒーから燃料電池をつくる実験(生徒全員が体験)
・自転車発電で80年代ブラウン管テレビと2000年代液晶テレビの違いや省エネ化を知る実験
 (生徒の代表2人が発電量を競い合いながら自転車をこぎました)
・地球温暖化デモンストレーション実験機で二酸化炭素による温室効果を調べる実験
  (生徒全員がグラフ用紙にグラフ化。装置は「世界一受けたい授業」「プレミアA」「めざましテレビ」に出たものと同一のものを使用)
・水素-酸素爆鳴気に点火してロケットをあがり、閃光が走るのを見る実験(生徒全員が体験)

平成19年度実施 ・ 中学2年生対象

サナダムシ先生から学ぶ強い人間とは?地球温暖化とは?
紹介

藤田紘一郎 先生(東京医科歯科大学名誉教授)

藤田紘一郎 先生(東京医科歯科大学名誉教授)
東京医科歯科大学名誉教授。人間総合科学大学教授。東京医科歯科大学卒業後、東京大学大学院を修了、金沢医科大学教授、長崎大学医学部教授、東京医科歯科大学教授などを経て現職。専門は亜熱帯医学、感染免疫学、寄生虫学。日本人の行き過ぎた清潔志向に警鐘を鳴らした「笑うカイチュウ」をはじめ「空飛ぶ寄生虫」、「原始人健康学」、「寄生虫博士のプーラン・プーラン」、「コレラが街にやってくる~本当はコワイ地球温暖化」、「ニッポン「亜熱帯」化宣言」など多数の著書。

自らの体内にサナダムシの幼虫を入れて成虫(キヨミちゃんと命名)として育てご研究中。西郷隆盛はフィラリアで馬に乗れなかったこと、地球温暖化が進むと30年後には日本も熱帯性感染症の危機にさらされること、体内に寄生虫を飼っている立場から「免疫力の弱い子、自殺に走る子、抵抗力のない子から脱却し強い子に育つには?」という内容もご講演内容に盛り込みたいとお電話で伺いました。熱帯地方での現地調査の映像や資料を投影しながら私たちにとって未体験の領域を学習します。

テレビの裏側を見てみよう!~報道倫理とは?番組作りとは?~
紹介

新納功一 先生(株式会社 毎日放送 テレビ本部 制作局)
株式会社 毎日放送 テレビ本部 制作局

新納功一 先生(株式会社 毎日放送 テレビ本部 制作局)
MBS毎日放送 制作局 テレビ制作部 報道ディレクター。大阪府警詰めの報道デスクを経て「ちちんぷいぷい」などで組まれる特集の密着取材実働部隊長を勤められる。オウム真理教信者のその後や、朝鮮高級学校の生徒達の日常の取材をはじめ、昨年は、大阪教育大学全学人権デーでご講演をされています。また、昨年は特別番組「星になった子どもたち」が毎日放送4チャンネルで10月8日(日)深夜放映されました。太平洋戦争末期、沖縄・離島で日本軍が引き起こした悲劇、戦争マラリア。もう一つの沖縄戦ともいわれ、3600人以上の尊い命が奪われました。戦後61年を経た夏、戦争の悲しみを風化させてはならないと社会問題に真摯に取り組んでおられる新納氏が制作した素晴らしい作品。取材班が沖縄・離島を回り、生き残った方々から聞いた貴重な証言、悲劇の全貌を視聴者に伝えられました。本校が広島と放射線で取材されたときのディレクター。

「あるある大辞典」の事例など報道倫理のあり方やひとつの番組を作り上げる裏 側の人々の思いなどを知ったり、新納氏の「自分がつらいことを人に押し付けてはいけない。そんな中で最大の人権侵害は戦争である」という思いを通して、心 の学び、人権についても考えたいと思います。制作された放送映像を紹介される中で思いや舞台裏を紹介いただき、いろいろと考えたいと思います。

サイエンス・ライブ・ショー
紹介

川村康文 先生(東京理科大学理学部助教授)
NPO法人サイエンスEネット からTA6名来校

川村康文 先生(東京理科大学理学部助教授)
京都教育大学卒業後、京都教育大学附属高校教諭、信州大学教育学部助教授を歴任し現職。NPO法人サイエンスEネット(全国的に実験ショーや実験教室を請け負われる団体)代表。慣性力実験器IIで平成11年度全日本教職員発明展内閣総理大臣賞を受賞。著書に「遊んで学ぼう!家庭でできるかんたん理科実験」「地球環境が目でみてわかる科学実験」など。毎年、関西電力や九州電力の実験ショーを請け負われる。平成18年度、文部科学省から発行される(科学技術振興機構が受託)「こども科学白書」の編集長も務められています。

参加体験型の実験ショー。例えば、ホースに入った爆鳴気(水素と酸素)に点火し、衝撃と閃光を感じたり、二酸化炭素入りと空気入りの巨大風船を何個も会場内にばらまき、参加者全員が体全体で気体の違いを体感したり、ダイナミックさと舞台劇などを併せた実験ショーを通して、環境問題やエネルギーについて考えます。

人の命をつなぐ!~救命救急措置とは?その実際と体験~

川合大助 先生(日本赤十字奈良支部事業係長)
日本赤十字 奈良支社

輝く命を大切に~動物と向きあって学んだ“生きること”~
紹介

坂東 元 先生(旭川市旭山動物園獣医・副園長)

テレビ等で旭山動物園の奇跡が報道されるとき、ほぼ必ず取材されているのが坂東先生です。フジテレビ系列で放映されたドラマ「奇跡の動物園」で主役の山口智充さん(dondokodon)演じる獣医兼飼育係の坂内 善は坂東先生がモデルです。廃園の瀬戸際にあった旭山動物園を、上野動物園を抜いて入園者数日本一にまでした立役者的存在の先生です。しかし、この入園者数の話題で旭山動物園をとらえられることは本意ではなく、「伝えたいのは輝く命」をテーマに日々、動物に真正面から向きあっておられます。

講師先生の体験談や映像解説をもとに身近な動物の生きる姿に学び、命の尊厳、相手の存在を認めるということなどを学びたいと思います。

水泳実習

イトマンスイミングスクール郡山

文楽鑑賞「夏休み子ども劇場」

国立文楽劇場

私のしごと館

私のしごと館

平成18年度実施 ・ 中学1年生対象

現役医師の先輩たちに学ぼう!

有年一真 先生(H6鳥取大医学部卒。芦屋アイクリニックス院長)
粕田承吾 先生(H6奈良県医大卒。兵庫医大(法医学教室)勤務)

身近な先輩達から学生時代や命に直面している現在の体験談を聞きます。その中で命の大切さや思いやり、家族愛、倫理などを学び、医師を目指す者にとってのスタートラインとなるような場を持つ第一歩となりました。

グラフを歩こう!
紹介

渡辺信 先生 (東海大学海洋科学部助教授)

渡辺信 先生 (東海大学海洋科学部助教授)
文科省主催の「青少年のための科学の祭典・全国大会」でグラフ上に子どもたちの動きの軌跡をプロットして、座標認識させる実験をされたり、来館者が五日間にわたって毎日、一日に一万人以上という催しの規模を利用して、サイコロを振り続けるとどの目も確立が本当に六分の一になるかを子どもたちとチャレンジされたり、数学での体験学習を数々考案されています。

赤外線発射装置から打ち出された赤外線が反射して帰ってくるまでの時間や距離を測定し、瞬時にスクリーンの座標に点としてプロットできる実験装置を利用。赤外線を生徒達がジャンプしたり、しゃがんだりすることで、スクリーン上にいろいろなグラフが描ける。逆に、正比例(一次関数)・反比例・二次関数・ガウス関数などいろいろなグラフが投影されている状態で、そのグラフ上をなぞるようにグラフを描くにはどういう動きをすればいいか考え、実際にやってみます。このような体験から、中1で「関数とは?正比例・反比例とは?」の単元を学ぶ前に、時間や空間、座標軸などの概念づくりに役立ちます。
(文科省主催「青少年のための科学の祭典・全国大会」日本科学技術振興財団主催「科学都市ラ・ビレット巡回展」、文科省(科学技術振興機構)主催SSH、SPP体験メニューなどで子どもから一般の広範囲で好評を博しています)

ストロー楽器による演奏会と工作
紹介

神谷徹 先生 (大阪音楽大学講師)

神谷徹 先生 (大阪音楽大学講師)
ご出身は京都大学宇宙物理。音楽は学生時代のご趣味からだそうです。ストロー笛の演奏会は全国からの依頼を受けられ、全国各地で心温まるクラシックやアニメソングの名演奏を繰り広げられる。

工作は、ストローを切ってつぶし てリードをつくり、音階の理論を学びながら、指穴を開ける位置を考えたりトロンボーンのしくみを知ります。また、バラエティーに富んだストロー楽器の試作 品によるデモンストレーション、クラシックやポップスの演奏などコンサート的な要素も随所に含んだ楽しい会が体験できました。このような体験は、中1で 「音と光」の単元を学んだあとに、単に知識面の確認・応用や音が出る楽しさだけでなく、心が温かくなる効果も期待できます。また、講師の神谷先生ご自身も とても温かい人です。(テレビでは投稿特報王国や探偵ナイトスクープはじめ多くの番組にご出演。全国区でご活躍。大人にも大人気なので、保護者の方々にも大好評でした)

光の実験講座~レーザー光で測定しよう!探ってみよう!~

佐々木和也 先生(きっづ光科学館ふぉとん)
中村雅憲 先生(きっづ光科学館ふぉとん)

物理の授業での光の学習を発展させ、身の回りへ応用できないか考えてみます。 例えば、水プリズムに入れる液体の濃度を変えて屈折率を測定してみます。液体の屈折率は濃度によって変化するので、市販のいろんなジュースの屈折率を測ってみることで糖度もわかるのです。どれが甘いジュースかを計測を通して調べ、自分の舌で感じた糖度と比較してみたりします。

身の回りの環境を放射線を通してみよう!

大澤孝明 先生(近畿大学原子炉教授)
渥美寿雄 先生(近畿大学原子炉助教授)
日本原子力文化振興財団
放射線計測協会

簡易放射線計測器で校内の放射線を実際に計測し、自然環境放射線の存在を実感しました。また、パワーポイントで身のまわりの放射線について解説を受け、じゃがいもの芽が出ないように放射線が使われていたり、食品や工業面での利用を学びました。物質は粒子からできているという概念形成のきっかけ作りの第一歩となればと思います。

環境先進国スウェーデンの先生から学ぼう!

ウォルフ・ガング・ブルンネル 先生(ゴッドランド中学校教諭)
壽岳和子 先生(日本科学技術振興財団 理事)
安元 先生(科学技術と経済の会 調査部長)
山崎 先生(科学技術と経済の会)
日高 先生(科学技術と経済の会)

科学技術と経済の会、日本科学技術振興財団のご協力で、世界的に有名なスウェーデンの環境教育第一人者のブルンネル先生に同時通訳で授業をしてもらいました。東京の科学技術館で小学生に、本校では中学1年生に授業をしていただきました。グループ討論や双方向の質問ありと、学習活動はじっくりと時間をかけた濃密なものとなりました。ブルンネル先生からの「ミッション」は、宇宙船で仲間と協力して長期旅行をするとき、さあ何を持っていけばいいのか?保護者の皆さんも生徒達に負けじといろいろ考えておられました。