第３回大学サイエンス出前講義を開催しました。今回は「夏場の塩分補給とコンディショニング」をテーマに、大阪教育大学准教授の鉄口宗弘先生にご講義いただきました。文武両道を推進している本校では運動部に所属している生徒も多く、夏の練習を前にどの生徒も熱心に耳を傾けていました。

鉄口先生は運動生理学を専門とされ、運動と栄養のバランス等について研究しておられます。講義では体の中の水分・栄養の役割とバランス、それが崩れることによって起こる症状とその予防策までを論理的に解説してくださいました。また、スポーツに必要なエネルギーと種目別に必要と思われる栄養素に違いがあることをお話いただき、多くの生徒が関心を持ったようでした。

また、事前に高校生を対象に行ったアンケートから、本校の生徒の栄養摂取の傾向を分析していただきました。結果、男子・女子共に1日のエネルギー摂取の総量は平均よりやや少ない傾向にあり、特に副菜や果物の摂取量が不足していることがわかりました。朝食をしっかりと食べ、野菜や果物を多く摂ることを意識するようアドバイスをいただきました。

最後に、運動部に所属する生徒から熱中症について練習中気をつけるべきことや、体作りの為に摂取が望ましい栄養素について具体的な質問が飛び出しました。アーチェリー部に所属する生徒からは「スポーツ飲料の成分が人によって合う物と合わない物があるという話に驚きました。クラブではいつも同じものを飲んでいますが、これからは自分に合う物を探します」との感想が聞かれました。