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志賀直哉旧居で観月会を開催しました

 

 

      
 

学校法人奈良学園の所有するセミナーハウス・志賀直哉旧居で9月20日~22日まで観月会を開催しました。
これは、かつて「高畑さろん」と称された同館のサンルームから中秋の名月を楽しんでいただこうと、閉館時間を延長して行われました。

食堂とサンルームでは本校と奈良文化女子短大の茶道部の立礼席による点茶のサービスを行い、近隣の方々や観光客にも喜んでいただきました。お茶席では、本校茶道部の生徒も水屋での点て出しやお運びを手伝いました。

掛け物は大徳寺・宗源師による短冊「清風茶里秋」、釜は藤釜、蓋置きに兎の透かし、茶花のススキと萩は杵の形をした花器に、お団子は月に見立てた黄色い器に盛り付けました。そしてお菓子「こぼれ萩」は、ススキに兎の菓子皿で供されるなど、お月見ムード満点の演出、訪れた方々もそれぞれ、素敵なお月見の夕べを過ごされたようです。

初日の十三夜は、雲が多かったものの、日没から半時ぐらいで月が顔を出し、虫すだくの中、旧居の広縁や庭、二階の客間から、それぞれに天空を臨む人々からため息がもれました。十四夜、十五夜は、一気に訪れた秋の気配で澄んだ空気の中、さえざえとまあるいお月様を愛でることができました。

20日に手伝った高校1年の二人の女子生徒は、「このような場でのお運びは初めてなので、すごく緊張しましたが、いい勉強になりました」と、茶道の世界の雰囲気をライブで味わえた喜びを語っていました。

北森貞二館長(元奈良学園中・高校長)は、「由緒ある旧居で極上の癒し時間をお過ごしいただければと、この観月会を試みました。私の校長時代は男子校でしたが、共学校となって、このような形で中高の茶道部の皆さんに来ていただき、素敵な夕べになりました。今後も奈良学園中高がさらに発展することを願っています」と、いまも変わらない奈良学園中高の生徒たちの様子に喜んでおられました。