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樹木医技術研修会を開催しました

 
 
 

奈良県近郊の日本樹木医会の皆様をお招きして「樹木医技術研修会」を開催し、科学部員や希望生徒ら22名が参加しました。

まずは視聴覚教室で、水野優先生に樹木医の仕事についてご説明いただきました。
先生は普段の仕事の内容のほか、「根をのばす広さは充分か」「キノコやカビはついてないか」など、診断時に注視するところについても具体的に解説。また打撃音を検知し樹木内部の腐朽の度合いを調べる最新機器「ぽん太」の紹介もあり、「音をグラフ化することで、問題箇所を一般の人にも把握してもらうことができる」と、その有効性を語ってくださいました。

さらに川口守先生からは「ロープワークによる安全確保の実際」についてお話しいただきました。また先生は「無機物から有機物を作る、素晴らしい仕組み」と、光合成についても話してくださいました。

その後は外に出て、校内の樹木を使っての実習です。
水野先生の指導の下、ご用意いただいた木柱や桜を、「ぽん太(打撃音樹内腐朽簡易診断装置)」などを使って診断しました。
また、川口先生のご指導で、校内の樹にハシゴをかけて登る実習も行いました。
体をロープで固定し、下で支えてもらいながらの実習でしたが、実際に登ると、数メートルの高さでも足がすくみます。先生は「恐怖を感じるのも必要な能力」と、ケガなく作業することの大切さを教えてくださいました。

終了後は「皆さんとても科学的に自然を見てらっしゃると感じた。木の診断ポイントも教えていただいたので、さっそく実践したい」との声も聞かれるなど、生徒にとって良い刺激になったようです。

このような機会は、今後もぜひ設けたいと考えております。