高校の人権講演会に、大阪在住のソウル＆ゴスペルシンガーの新井深絵さんをお迎えして、トークコンサートを行いました。

新井さんは、韓国人の両親をもつ在日2世として大阪で育ち、「韓国と日本の二つの名前をもつ中で、"どちらの私も私である"と、自分を受け入れることができたきっかけが『歌（ゴスペル）』との出会いだった」と語り、「あなたの笑顔が周りの人を励まし、元気づけている」と、ポップス曲やオリジナル曲など8曲を披露されました。

途中、生徒が飛び入りをしてポップス曲を歌ったり、全員で「oh load we praise you！」と叫んで合唱したりと、会場が一体となる場面もありました。そして新井さんが、高校の教員の時に、二つの祖国の中で悩み苦しむ教え子たちへの応援歌として作られた、オリジナル曲「サララ」が始まると、会場は一瞬にして静まり、深く聴き入る姿が見られました。

そして、最後のアンコール曲「あなたの言葉」と共に、新井さんから「出会いに感謝して、自分を信じて一歩を踏み出そう」とエールが贈られると、生徒たちは大きな拍手で応えていました。

講演会終了後、各教室に戻った生徒たちは、感想文を書きました。新井さんの説得力のある歌声と言葉は心の奥深くに残り、何かを感じとってくれたようでした。