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第5回大学サイエンス出前講義を開催しました

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10月27日、「第5回大学サイエンス出前講義」を、本校サイエンス館視聴覚教室で行いました。
今回は、大阪教育大学の谷敬太教授(教育学部・教養学科自然研究専攻)を講師に迎えて、『光あるいは電気機能を持つ新規な有機化合物の分子設計と開発』をテーマに講演していただきました。

はじめに、谷教授は大学での学びについて「答えのない、誰もしたことのないことにチャレンジする研究を行い、広い視野や柔軟な思考力を養う場である」と話し、自然研究室における研究がどのように就職にむすびつくかを説明しました。

講義では、有機化合物のフルオレセイン(蛍光物質)と、フェノールフタレインを例にとって、"わずかな分子構造の違い(酸素を加える)で、その性質を大きく変える"ことを色の変化を示して解説。この光エネルギーを化学エネルギーに変換できる材料の開発をはじめとした研究は、多くの企業の研究開発によって入浴剤や、蛍光ペンや眼科治療にも活用されています。中でも青色に発光するカルバゾールは有機EL(テレビ)への応用も期待されていると紹介しました。

また、光により色が変化するフォトクロミック材料に光をあてて青や赤に変化する様子を紹介し、生徒たちは興味深く観察し、探求する楽しさを感じている様子でした。

最後に谷教授は、「大学での研究を通して、英語力、会話力、文章能力、応用力、論理的な思考力を養い、社会に必要とされる人材になってください」と結びました。