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京都大学見学会を実施しました。

京都大学見学会を実施し、中学3年生と高校1年生の86名が参加しました。

出発前に、進路指導部の上原朋之部長から、「今日、先輩方に何かを与えてもらうのではなく、この機会に先輩方から何を聞き出すかが重要です。自ら有意義な時間を過ごしてほしい」との話がありました。京都大学に到着後、グループに分かれ、本校の卒業生11名に大学の構内を案内してもらいました。生徒達は、先輩から奈良学園生だった時の勉強方法やクラブとの両立のさせ方などを積極的に質問していました。

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構内の見学を終えたあと、日本を代表する理論物理学者である湯川秀樹博士が日本人としては初めてのノーベル物理学賞を受賞したことを記念して、1952年に建てられた湯川記念館を前身とする京都大学基礎物理学研究所で講演会を開催しました。

まず、中家剛先生(京都大学理学部准教授)から「宇宙からの使者、ニュートリノを追って」をテーマに講演を頂きました。また、日本物理学会元会長である板東昌子先生からは「女性と科学 湯川先生との思い出」をテーマに湯川秀樹博士にまつわるエピソードなどを講演していただきました。

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生徒からの質疑応答では、「ニュートリノになぜ興味を持ったのか」という質問や、「湯川秀樹博士は普段どういった先生だったのか?」といった質問まで飛び交いました。 生徒からは「ニュートリノという言葉だけで難しいと感じてしまっていたが、講演を聴いてみると非常にわかりやすかった」という感想が聞かれました。

続いて、本校の25期卒業生の筧武志先輩(京都大学大学院情報研究科修士課程2年)から、参加者に京都大学を志望した理由や奈良学園在学時のエピソードなどを話していただきました。

最後に、京都大学総合博物館を見学しました。館内では京都大学が収集した約260万点の学術標本資料を活用し生み出した研究成果が展示されており、見学した生徒は「大学の構内にこういった考古学や生態系の調査結果を見ることができる施設があって、素晴らしいと思った」との感想も聞かれました。

本校では進路指導の一環として東京大学や京都大学への見学会を実施し、早い段階から「大学に行って自分が将来どんな事をするか」を考える機会を設けています。参加した86名の生徒が2年後、3年後には京都大学進学を実現し、恵まれた研究環境の中でキャンパスライフを送れるよう、奈良学園での生活を大切に過ごしてほしいと思います。