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第1回SS出前講義を開きました

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6月21日、第1回SS出前講義を、本校サイエンス館視聴覚教室で行いました。この講義は本校がスーパーサイエンスハイスクール(SSH)として文部科学省より今年度から5年間にわたり指定を受けたことをきっかけに、これまでの大学サイエンス出前講義から名称を変更して実施しました。

今回、大阪教育大学の堀一繁准教授(教養学科・自然研究専攻有機物質科学研究室)を講師に迎え、『香料から液晶テレビまで~鏡像異性体と旋光そして未来のテレビ~』をテーマに講演していただきました。

内容は身近な家電製品のテレビの映像技術や、コマーシャルでよく耳にする薬品の成分について、高校で勉強する化学の内容がどのように生(い)かされているのかを分かりやすく説明してくださいました。そして、未来のテレビなどの映像技術がどのように進化するのか、すでに開発されている有機ELテレビを例に挙げ、さらに、ある映画に登場した新聞の写真が動画になる場面も、現在の技術ではカラーで表現が可能になっていることなどを紹介されました。

これらの技術を理解しやすいように、分子式や構造式といった元素の組み合わせや特徴の説明から、身の回りの光学活性化合物へと話が展開。生徒たちは興味津々な様子で聞き入っていました。堀准教授は「素晴らしい技術を開発することができても、その技術を生かすためには経済状況や外交面が重要です。皆さんの中には化学方面に進まない人がいても、これらの知識を自分の向いているところで生かしてもらいたいです。高校の勉強が実社会でどうリンクしているのか分かってもらえると幸いです」と締めくくられ、出前講義を終了しました。