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中学3年生と高校1年生を対象に特別講座を行いました

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NGプラザの大教室で、中学3年生全員と、高校1年生の生徒、及び希望された保護者の方々を対象とした特別講座を実施しました。講師には「サナダムシ先生」とも呼ばれる東京医科歯科大学名誉教授で人間総合科学大学教授の藤田紘一郎先生をお招きし、「きれい社会の落とし穴―サナダムシ先生から学ぶ感染学―」をテーマに、40年近い研究の中から得た体内細菌の有用性を講演していただきました。

講演では、ガンやアレルギーなどの免疫バランスの病気は西洋医学では治すことができず、東洋医学的な発想が必要だと強調されました。その上で、藤田氏が、実際に自分の体内で共生した「サナダムシのキヨミちゃん」の話題に触れて、「人間の体内でしか生きられない菌が、人間の体に悪いことをするはずがない」と力説し、そして現代の超清潔志向の生活のあり方が、病原菌から身体を守ってくれている皮膚常在菌や腸内細菌などの「共生菌」まで殺してしまっているのに気づかずに、アトピーや花粉症などのアレルギー体質を作り出していると強調しました。

また、腸内細菌は、病原体の排除をはじめ、食物の消化やビタミン合成をするとともに、幸せ物質の前駆物質を脳に送る役割を果たして免疫力を高める「最大の治癒力」であり、それを高める方法として、野菜や穀類、発酵食品を摂ることの他、自然に親しんで笑って楽しく過ごすと「自然免疫力」が高まるので、「1日1度は笑いましょう」と話されました。

最後に、藤田氏は「サイエンスを学ぶ者として、1つのことに固執せず、サイエンスマインドを持って勉強をしてほしい」と結ばれ、この日の講演は終了しました。

会場は、藤田流のユーモアたっぷりの語り口調に終始なごやかな雰囲気に包まれ、聴講された保護者からは「なるほど・・・と納得する話ばかりで参考になりました」といった感想が聞かれました。