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第4回SS出前講義を行いました

  • 第4回SS出前講義を行いました
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本校サイエンス館地学教室で、「第4回SS出前講義」を行いました。講師に大阪教育大学の広谷博史先生をお招きして、「水と環境」をテーマに講演していただきました。

講演で広谷先生は、資料を例に挙げながら、生徒たちに身近な"水"に意識を持ち"水"を取り巻く課題について、何が問題でどのような対応が可能なのかなど、自分自身で考える癖を身に付けることが大切であるとの話を展開されました。

水環境の問題として、日本の国土は地形により雨量の多い地域と少ない地域があり水問題は深刻であること、海水を飲料水に変える技術は確立されているものの設備費用も含め導入には厳しい面があること、ダムの重要性を考え、河川のどの位置に優先的に造ればきれいな水質を保てるのか、そのため水質悪化の原因について考えることなど、様々な例を挙げて考えるポイントを提示されました。そして、「水を出す蛇口があれば、必ず排水口がある。最後まで考えなければならない」と強調されました。

また、統計資料から、1人が使用する1日当たり水の使用量は約300リットルで、そのうち飲料水は1割にも満たず、9割強を洗濯、洗浄、トイレ、風呂などに使用していると話されました。そして、洗うための水は再利用でもよいはずで、現在は上水道と下水道の間の中水道が、トイレの洗浄水や散水などに使用され始めていると続けられました。

最後に、スーパーなどで販売されているフランスや日本の水の"きき水"をしました。生徒たちは硬水や軟水を口に含みながら、水の味の違いを確かめていました。

生徒たちは、"おいしい水・体によい水"を飲み続けるために、どのような視点を大切にしていかなければならないのかを、講義を通して考えさせられました。