ニュース&トピックス

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京都大学見学会を実施しました

京都大学研修会を実施し、中3から高2までの生徒111名が参加しました。京都大学に到着後、総合研究3号館の教室に移り、共通155教室で講義を受けました。



はじめに、SS出前講座でもお馴染みで本校の卒業生でもある後藤忠徳先生(京都大学工学部地球工学科准教授)から、ガイダンスとして京都大学の自由な学風についての紹介と、中高生と大学生の学びの違いについて話がありました。続いて講義では農学・理学・工学の3分野、それぞれの先生方から説明がありました。


京都大学見学会
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農学分野では金子隆之先生(京都大学農学部農学研究科助教)から「インドネシア早生樹林業の炭素吸収量」をテーマに講義を受けました。繰り返しの伐採により、地力が低下しないのかという持続可能性に関することと、熱帯という気候を生かした早生樹によって二酸化炭素の発生をまかなうことはできないのかという研究テーマについて、わかりやすく解説してくださいました。



理学分野では町田忍先生(京都大学理学部理学研究科教授)から「オーロラに関する研究」をテーマに講義を受けました。衛星からとらえた太陽からのプラズマ(太陽風)の放出の様子のアニメーションを見せてくださり、なぜオーロラが発生するのかということについて解説してくださいました。



工学分野では、後藤忠徳先生から「地下探査に関する研究」をテーマに講義を受けました。メタンハイドレートと呼ばれる燃える氷について、その性質や採取方法を解説してくださいました。また、地球工学科の組織を例に挙げ、大学1回生から4回生、大学院までの研究のモデルケース、工学部出身者のキャリアパス、研究する毎日の過ごし方、就職先の例までを紹介して下さいました。



続いて、本校の28期卒業生の森川真理絵先輩(京都大学工学部工業化学科)から、参加者に京都大学を志望した理由や奈良学園在学時のエピソード、受験に向けた心構えなどを話していただきました。生徒達は森川先輩の経験に基づく話から、自分の将来像を描けたのではないでしょうか。


京都大学見学会
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その後、グループに分かれ、本校卒業生10名に大学の構内を案内してもらいました。生徒達は先輩から、奈良学園生だった時の勉強法やクラブとの両立のさせ方などを積極的に質問していました。あるグループでは、逆に先輩から「将来何をしたいか考えてほしい」という質問をもらい、生徒が答えた内容をもとに、大学生になったら選択肢がどう広げられるかという話をしていただきました。


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本校では進路指導の一環として、毎年東京大学や京都大学への研修会を実施し、早い段階から「大学に行って自分が将来どんな事をするか」を考える機会を設けています。参加した111名の生徒が2年後、3年後には京都大学進学を実現し、恵まれた研究環境の中でキャンパスライフを送れるよう、奈良学園での生活を大切に過ごしてほしいと思います。