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SS基礎学外サイエンス学習 神戸大学理学部

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10月7日(月)、高校1年生21名が神戸大学理学部に学外サイエンス学習に行きました。

初めに野呂先生より、理学部および各学科の紹介をしていただきました。各科における研究テーマや特徴などとともに、各科が求めている人材について説明を受けました。どの科にも共通するメッセージとして、専門科目だけに偏らず、自然科学全般に興味を持って取り組む姿勢の重要性が強調されていました。「個性的な人が多い」という学生からの声も紹介されていましたが、個性を育てる校風がもたらした成果であると感じました。

続いて、林先生の模擬講義を聴講させていただきました。世界史を変えた化学物質と題し、「スパイス」がもたらした大航海時代を中心に化学物質にまつわるいろいろなお話しをしていただき、生徒も興味深く耳を傾けていました。ヨーロッパの人々が危険を冒してまでスパイスを欲した理由は、肉の保存や香り付けのためというのが定説ですが、林先生の仮説によりますと、スパイスがもつ化学的な構造が、脳内で快楽物質を分泌させるため、その習慣性からスパイスを強く欲したのではないか、とのことです。その根拠として、香辛料全般にみられる化学構造の共通性や麻薬物質との類似性について解説していただきました。

講義終了後、学生の方に案内していただき、校内各所を見学しました。敷地は山の斜面に配置されているので、その標高差は最大100mとのことでした。出光佐三記念六甲台講堂、山口誓子記念館などを巡って帰路につきました。

模擬授業では、歴史の見方として、従来とは違う切り口を教えていただきました。一面的な見方では理解が及ばないことも、視点を変えることによって新たな地平が拓けることが実感できたのではないでしょうか。