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SS基礎学外サイエンス学習 神戸大学理学部素粒子論研究室

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10月24日(木)の午後、高校1年生38名が神戸大学理学部でSS基礎学外サイエンス学習を行いました。今回は、素粒子論研究室の坂本眞人先生から「素粒子と宇宙」と題してご講義をいただきました。

まず前半では、つる植物や巻き貝の巻き方、光学異性体の旋光性、DNAの二重らせん、人体の臓器配置や顔の左右非対称性、右利きと左利きなど、「自然界における左と右」について広くご紹介下さいました。そしてお話しは「粒子・反粒子の対称性の破れ」に至り、「宇宙誕生時、粒子と反粒子が対消滅を起こして光に変わったが、「粒子」と「反粒子」の対称性がわずかに破れていたために、対消滅を免れたわずかな「粒子」がこの宇宙の「物質」をつくっているのだ」という大変興味深いことを教わりました。

そして後半、「素粒子を制する者は、宇宙を制す」というテーマでお話しをいただきました。宇宙組成の約5%は「物質」で、残り約95%を占める「暗黒物質」と「暗黒エネルギー」の謎を解く鍵は素粒子物理学にあることなど、「素粒子を知ることは宇宙を知ることにつながり、宇宙を知るためには素粒子を知る必要がある」ということをわかりやすく教えて下さいました。他にも,力と素粒子の関係や、ヒッグス粒子と質量、重力と時空間のゆがみ、ブラックホールなども登場し、生徒達の興味・関心は一層深まりました。

生徒達にとって、今回の研修は難しい内容であったにもかかわらず、素粒子物理学に大きな魅力を感じることができ、大変有意義なものとなったようです。