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第2回SS公開講座(「南海トラフ地震」等)を開催

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中・高校生および本校保護者を対象に、第2回SS公開講座をNGプラザ大教室で開催しました。

今回は、地震学教育研究に取り組む神戸大学の吉岡祥一教授(都市安全研究センター・同大学院理学研究科)を講師にお招きして、「東北地方太平洋沖地震の地震・津波と西南日本の今後の地震」という題目で講演していただきました。

前半は、地震発生の仕組み、地震観測、地震に伴う現象など、地震に関する基礎知識を紹介。その後、「2011年東北地方太平洋沖地震」(主に津波被害)と「1995年兵庫県南部地震」(主に震害)を比較しながら、特に重点的に『地震津波発生と伝播の仕組み』を解説されました。

後半は、西南日本を中心に、今後起こる可能性のある地震を地震のタイプ別に列挙。想定される規模、人的被害や建物被害など具体的な数値を示しながら、自身の研究テーマである『スーパーコンピュータを使った南海トラフ巨大地震の津波シミュレーション動画』などを紹介されました。

最後に質疑応答を行った後、吉岡教授は「地震発生後の野外観測データで得られた知見をフィードバックすることで、地震予知研究や防災につなげることができれば幸いです。メカニズムの解明が我々科学者の使命です」と語り、講座は終了しました。

受講した黒子茜さん(高校1年生)は、「長時間かけて到着する遠地津波のことを知らなかったので、岩手県宮古大津波が(海面からの高さ10メートルの)堤防を越える映像などを見て、改めて津波の恐ろしさを感じました。"仕組み"を知ることが好きなので、このSS公開講座に参加しました。『GPSを用いた海底地殻変動観測』の話など、もっと詳しく話を聞きたい、もっと学びたいと思いました」と感想を話しました。