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SS基礎 学外サイエンス学習 大和ハウス工業総合技術研究所での研修

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 2月17日(月)の午後、高校1年生選択生徒21名が、奈良市の大和ハウス工業 総合技術研究所へ学外サイエンス学習に出かけました。

 奈良市左京には「ならやま研究パーク」と呼ばれる、企業の研究施設が隣接する地区があり、同研究所もその一角に立地しています。

 D'ミュージアムの1階にはコミュニティホールと呼ばれるビデオシアターがあり、ここでまずビデオガイダンスを受けました。創業者石橋信夫氏の人となり、起業に至る経緯や創業時から現在に至るまで受け継がれている理念について紹介され、その理念は今日、同社が掲げる「アスフカケツノ技術」というテーマに受け継がれていることを学びました。

 続いて、D'ミュージアムの3階の見学に入りました。ここには、世界各国の住居の模型が展示されており、その土地の自然環境と共生していく知恵を学ぶことができました。また、モンゴルのパオ(ゲル)や茅葺きの日本家屋の実物展示もあり、実際に入ることもできました。2階は、同社の創業から現在までの歴史を紹介する展示となっており、「パイプハウス」や「ミゼットハウス」といった開発当時の最先端の工業製品の実物展示の他、時代とともに変化していくようすを多数の模型によって、わかりやすく紹介されていました。

 テクノギャラリーは、本館1階にある見学者向けの展示スペースで、内部は同社で開発された最新技術の展示ゾーンや体感ゾーンなど、テーマ別に7つのゾーンに分けられており、単なるショールームとは一線を画す斬新な内容でした。特に生徒の興味をひいたのは、免震システムの体感ブースで、このブースでは、兵庫県南部地震の実際の地震データに基づく揺れを再現し、免震システムの効果を確かめることができました。また、フレンドリーデザインのゾーンでも、その巧みなつくりを見極めようとする生徒の姿が印象的でした。

 普段目に触れることのない建物の内部構造に関心を持ったり、普段目にするものにも様々な工夫が施されていることに気づくことができ、生徒にとって得るものの多い研修となりました。