中3研修旅行(徳島県)
中学3年生が2泊3日で、徳島方面に研修旅行に行きました。民泊という新しい体験でしたが、生徒たちはとても楽しかったようです。
5月23日(金)
午前7時半に集合した一行は、ほぼ定刻に出発し、高速道路を乗り継いで徳島に向かいました。5時間ほどの旅路で、これまでの学校行事を振り返っても最も長い時間バスに乗ることになりましたが、友達同士でおしゃべりをしたり、カードゲームに興じたり、あるいはカラオケで盛り上がったりして、生徒たちはバス車中の時間を楽しく過ごしていました。
兵庫県を抜け、明石海峡大橋を渡る直前で、眼下に瀬戸内海の雄大な光景が広がりました。生徒たちからも歓声が上がり、みんな車窓に釘付けでした。
淡路島を縦断し、バスはいよいよ四国に突入。徳島市街を通り抜け、最初の目的地であるうみがめ荘に到着しました。ここで昼食をいただいたのですが、食事よりも海の光景の方に生徒たちの関心は向いていたようです。
食事を終えるなり、全員の生徒が砂浜に飛び出して行きました。浜風が強かったのですが、それが逆に大波小波を作りだし、海の表情を彩ります。波とたわむれる生徒たちの生き生きとした表情を見ながら、引率教員は「徳島に来てよかったな」と思いました。
波打ち際まで走って行って、打ち寄せる波に足を濡らさないように逃げる......はずが、思ったより波の勢いが強くて足元が水浸しになったり、意味もなく砂浜を競争したり、相撲を取ったり。そんな、他愛ないことで無邪気な笑顔を見せる生徒たちの表情を見れば、どの教員もそう思ったはずです。
砂浜での入村式を終え、それぞれの手段で民泊先に移動しました。摘んだ茶葉でおいしいお茶をいただいたグループもあれば、新鮮な海の幸に舌鼓を打ったグループもありました。
5月24日(土)
朝早くに民泊先から戻ってきた生徒たちは、若干の名残り惜しさも見せながら、行程は2日目の内容に突入します。
午前中はまず、漁業体験を行いました。船釣りを行う組、定置網漁を行う組、といった具合に、それぞれで体験内容が違いましたが、奈良県では体験することのできない漁業を、実際に自分の肌で感じることができました。
昼食はカツオのたたきを自分たちで作りました。非常においしくできました。
午後からは、マリン体験を行いました。シーカヤックやサーフィンなど、5つの体験内容にわかれ、体を動かして楽しみました。
宿に戻ってからは、お楽しみのレクリエイションタイム。それぞれに趣向を凝らした出し物で、生徒たちは大いに盛り上がりました。
改善すべき点はまだありましたが、生徒たちの手で企画運営し、全員が会を盛り上げようとした点は大変素晴らしく、文化祭や体育祭でもこのように活躍してくれたらな、と、期待が膨らみました。そうそう、会の最後には秘密のユニットが登場し、会場のボルテージは一気に高まりました。
5月25日(日)
宿舎を後にした一行は、まず徳島の象徴でもある眉山の山頂を目指しました。山頂からの眺めを堪能し、ロープウェイを利用して下山したところが、第2の目的地である阿波おどり会館。ここで阿波おどり公演と、実際に全員で阿波おどりをおどりました。
第3の目的地は、大塚美術館。ここではルネサンス期の絵画を、ガイドの解説を交えながら鑑賞しました。「モナ・リザ」「最後の晩餐」など、知っていても実際に目にしたことがない絵画を間近に感じて、生徒たちの表情もどこか真剣でした。
最終目的地は鳴門公園。昼食やお土産タイム、渦の道(橋下の遊歩道)を楽しんだ後は、鳴門観光汽船に乗りこみ、潮風に吹かれながらのクルージングを楽しみました。
そしてバスは帰路につき、渋滞の影響で1時間ほど遅れましたが、それぞれの場所で無事に解散しました。