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第2回SS出前講義「走査型電子顕微鏡で見た生物の世界」を開催しました

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 第2回「SS出前講義」は、大阪教育大学から出野卓也先生を講師にお招きして、「走査型電子顕微鏡(SEM)で見た生物の世界」をテーマに、ご講義をいただきました。

 今回は、生徒が自分自身で貴重なSEM=走査型電子顕微鏡=を操作し観察できるとあって参加希望者が多く、定員20名を大幅に超えたため抽選を行いました。

 はじめに、出野先生からSEMの仕組みについてのお話しを伺いました。SEMでは試料がどのように見えるのかをポイントに、光学顕微鏡と電子顕微鏡との違いについて、それぞれの特徴や性能、各顕微鏡の原理と像拡大法の比較など、分かりやすい内容でした。

 そして、SEMでは真空中の試料に電子ビームを当て、放出される二次電子を観察するため、試料の表面に金属コーティングが必要であることとその試料の作り方、また、SEMで得た情報への注意点なども教えていただきました。

 続いて、実際に観察を行いました。生徒たちは、チョウの鱗粉、花粉、鉛筆、消しゴム、髪の毛、爪、アリなど、様々な試料を金属コーティングしてSEMで観察しました。髪の毛の観察ではテレビのコマーシャルなどで見かけるのと同じキューティクルが見られ、花粉では球形からとげが無数に付き出している状態を、アリでは触角の先が毛で覆われている姿までを観察することができました。視覚では確認できない倍率で映し出された映像に、生徒たちは驚きの声を上げながら、興味深げに観察していました。

 爪を試料にして観察した生徒は「断面が層になっていて、驚きました。普段見ることができないものが見られ、いい経験をすることができました」と話していました。