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平成26年度の第1回環境研修を行いました

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今年で6年目となる環境研修を、中学1年生の生徒と希望する保護者の方が受講しました。

研修に先立って、森本重和校長が、「本校の恵まれた自然環境を生かしたこの取り組みを通して、自然や環境問題への関心を深めてほしい」と挨拶しました。

続いて、和歌山大学システム工学部の養父志乃夫教授が「学ぼう、発見しよう、里山づくり」をテーマに、「農地や森林の減少といった環境の劣化が動植物の生態系を崩壊させ、地球温暖化を促進させている。この豊かな自然を体で学ぶ良い機会を通して、話題の再生エネルギーとしての里山の活用や循環型社会の構築を考えるきっかけにしてほしい」と講演されました。

研修は、クラスごとに4グループに分かれて行われ、今年も和歌山大学の学生や本校の卒業生で里山支援チームの学生たちがティーチングアシスタントとして手伝ってくれました。
「里山の営み」グループでは、校舎の裏山周辺の里山に入り、香りを利用する木やカブトムシの幼虫のエサになる木など、それぞれに与えられた課題に沿って観察をしました。

「ため池と水の営み」グループは、雨や泥で埋まってしまった「ため池」の泥をかき出して修復したり、水路を確保したりしました。そして樹木医の水野優先生から、健康な木の見分け方などを教わりました。
また、今年は新たに格技場前水路に土のうを交互に配置する「環境修復」を行い、水の流れに障害を作って水生植物が生息しやすい環境を整えました。早ければこの場所でも2年後には蛍が舞うかもしれません。

そして、アーチェリー場奥の棚田では、「棚田と生き物」をテーマに周辺に生息するカエルやトンボなどを観察しました。ビオトープ施工管理士の太田博之先生は、「年々環境が整ってきて、生息する生物の数も種類も増えてきました。最近では希少種のムカシヤンマが飛んでいることもあります。こうした取り組みは、何よりも継続することが大事」と話されました。

全グループを巡回した保護者の方々からは、「学校の中にこれだけの自然があることに驚いていますが、それを生徒たちが守ろうと努力していることに感心しました」、「こうした学びから、将来のエネルギー問題などに興味を持ってくれるといいなと思います」といった話を聞かせていただきました。