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スクールカウンセラーによる特別講義を行いました

  • スクールカウンセラーによる特別講義を行いました
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中学2年生を対象に、今春より校内のカウンセリングルームに週1回お越しいただいている臨床心理士の中村由未子先生による特別講義を行いました。

この取り組みは、生徒のコミュニケーション力を高めるために重要な傾聴力を養い、その上で新しい人間関係を築くきっかけづくりを目的としています。

講座は、2クラスが一緒に行い、最初に全員が自由に大教室の中を歩き、顔を合わせたら会釈したり手を振ったりして、人間関係づくりのウォーミングアップを行いました。
そして、各自の名札の色に合わせてランダムに2人組のペアに分かれて、1分間ずつ互いの好きな物(こと)や、夏休みに取り組みたいことなどを相手に伝えたり、また相手の話に耳を傾けたりする訓練を行いました。その後グループを4人に変更して同様の取り組みを繰り返しました。

日ごろ仲の良い友達関係内のみで交わりがちな生徒たちは、自己紹介や他者紹介をする中で、「1分間がとても長く感じた」と話していましたが、「友達の意外な面を知ることができた」といった感想も聞かれるようになりました。

この他にも、生徒自身が「私へのエール」というテーマに沿って「頑張っている自分」を箇条書きにし、周りのクラスメイトに話したり、自分へのメッセージを書いてもらったりする取り組みが行われ、自己肯定する中で自尊心を養うことの大切さを学びました。

中村先生は「今の子どもたちは、自分の意思で動くことが苦手。自分を認め、みんなからも認められることで存在を否定しない力を培ってほしい」と話され、相手が伝えたい事を理解するには、話を聞く時の5つの要素からなる「FELOR」(F・フェイシング、E・アイコンタクト、L・リーニングリスン、O・オープン、R・リラックス)に気を配ることが大切であるとアドバイスされました。

また、受講した生徒は「相手が聴く態度を見せてくれなかったらとても話しづらいです。友達の話を心を込めて聴くように心がけたい」と話し、互いの理解を深め合うには、まずは聴く姿勢が大切であると感じてくれたようです。

今後も、生徒たちが自分を多角的に見つめてコミュニケーション力を高める訓練を、継続的に実施していく機会を積極的に設けたいと考えています。