7月26日（土）の午後、高校1年医進コースの生徒を対象に、特別講座を実施しました。

本校の卒業生で関西医科大学附属枚方病院呼吸器腫瘍内科講師の横井崇先生を講師にお招きし、医師になるための道筋や医学と医療の関係などについて、ご講義をいただきました。

大学や大学院でのカリキュラム、国家試験やその後の研修などについて、その実際を詳しくお話いただき、医師を志しながらも医学部入学後についての具体的なイメージを持たない生徒たちにとって、興味深く有意義な内容でした。

医学部合格はゴールではなく、本当の医師になるためには、その後のたゆまぬ努力とそれに耐えうる気力・体力が欠かせないというお話が印象的でした。

また、医学が病気を治療するための科学であるのに対して、医療は精神的なケアなども含めた患者とのコミュニケーションであり、そこでは医学的な知識だけではなく、臨床的な哲学というべきものを身につけていることが大切であるというお話は、生徒に新鮮に響いたようでした。

生徒たちにとって、漠然とした医師への憧れに具体的な形を与えるよい機会であると同時に、人の命を扱う医師の責任の重さ、医師に求められる厳しさを理解するために良い機会となりました。