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神戸大学での研修報告

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 8月5日(火)~8月7日(木)の3日間、神戸大学海事科学部海事環境研究室でSS国内研修を実施し,高校2年生男子2名が参加しました。

「環境汚染は生物で計る・化学で測る・・・環境汚染はなぜ、何によって生じるのか?」をテーマに、大学生と同じ内容の講義・観察・実験を高校生向けにわかりやすくしていただきました。

<研修概要>
初日の午前は、研修の全体の説明と大学内の高橋川河口とポンドで実験で使う海水試料の採取と塩分やpHなどの現場測定を行いました。

午後からは、浅岡先生のご指導のもと午前中採取した海水中のプランクトンの顕微鏡観察・スケッチとその同定を行い、その後、岡村先生のご指導のもと、アルテミア試験の試験溶液作りとマイクロプレートにアルテミアと溶液を入れる作業をしました。

2日目の午前中は、吸光光度法の講義を受け、試薬の調整をした後、リン酸イオンの定量を行いました。

実験結果からグラフを作成しLambert-Beerの法則により、リン酸イオンの濃度を定量しました。

午後は、海産発光細菌を用いた生物試験の原理の講義と細菌試験を行いました。実験はルミチューブに発光細菌溶液を加え、タッチミキサーで攪拌した後、ルミノメーターで発光量を測定するものでした。

最終日の午前中は、実習で得られたデータの解析の仕方を教わり、海洋環境改善に関する最先端の研究の講義を受けました。午後は、初日に作成した試料中のアルテミアの48時間後の生存数を数え、グラフ化して半数致死濃度を算出し、考察の仕方を学びました。

<参加生徒の感想>
・僕は普段の授業では得難い経験をしました。それは専門性の高い、とても高レベルな実験をさせて頂いたことです。
実験では普段、高校の実験では扱わないような器具を使用させて頂き、非常に手間と時間のかかる内容で、とても新鮮な感覚でした。また、講義においても高校の座学と違い、考えることが多く、普段は養えない思考力を鍛えられたような気がしました。先生方には心より感謝いたします。

・神戸大学の先生方と1対2という非常に近い距離で講義、実験の手ほどきを受けられた事に驚きました。
また、実験の内容も大学構内の河口や海を現場として、プランクトンや硫酸銅などを利用しながら水生生物への有害物質の影響を複数の手法で調べる目的意識の高い実験とその実験にリンクした講義でした。
先生方はみなさん親しみを持てる明るい方ばかりで、気後れすることなく実験に参加出来ました。本当にありがとうございました。