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近大原子力研究所で研修

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2月19日(木)午後,高校1年生37名が近畿大学原子力研究所へ学外サイエンス学習に行きました。

研究所に到着すると,まず生徒証明書による人物確認と入構許可証の交付を受けました。

研究施設の立ち入りは厳重に管理されているようです。研修は,放射線計測の体験実習と原子炉の見学を,2班に分かれて交代で行いました。

放射線計測は,若林源一郎先生による放射線の基礎知識や線量計の使い方などの講義の後,実際に計測器を用いた体験実習をさせていただきました。

β線計測は講義室内でクリスタルガラス・御影石・乾燥コンブ・湯の花・肥料といった身近な試料について調べ,γ線計測は大学構内の各所で測定を行いました。

身近な物からも放射線が出ていること,普段の生活環境内でも自然放射線にさらされていることなど,計測実習を通して実感することができました。     

研究用原子炉「UTR-KINKI」の見学は堀口哲男先生にご案内いただきました。
放射線管理区域に立ち入るにあたり,厳しいセキュリティチェックを経て,原子炉が設置されている部屋へと入りました。

堀口先生から核分裂反応の原理,UTR-KINKIや燃料棒の構造,制御棒のしくみなど,パネルや模型を用いてわかりやすく説明していただきました。

また,実際に原子炉の上にまで上がらせていただくという貴重な体験もさせていただきました。生徒達は,初めて目にする原子炉に驚きながら,先生のお話に熱心に耳を傾けていました。

今回の研修で,生徒達は放射線や原子力に関する知識や理解を深めるとともに,原子炉を実際に見るという貴重で有意義な体験をすることができました。