ニュース&トピックス

ニュース&トピックス

「地層に残る流れの情報を読む」(出前講義)

  • 「地層に残る流れの情報を読む」(出前講義)
  • 「地層に残る流れの情報を読む」(出前講義)

7月30日(木)の午後、大阪工業大学から横川美和先生をお招きして、第2回SS出前講義「地層に残る流れの情報を読む」を実施しました。

今回は実習を伴うご講義のため、定員20名で募集し、高1、高2生徒の希望者21名が受講しました。

前半は、地層に見られる堆積構造が、その地層がどのような場所で、どのような流れによって形成されたものかを知るための手がかりになることについて、ご講義いただきました。
流される砂粒の粒径と流速の組み合わせによって、川底や海底にリップルやデューンなどの様々な形状のベッドフォーム(砂の上にできる小さな地形)が形成されること、また、その過程で葉理(ラミナ)や層理といった堆積構造が生じる仕組みについて学習しました。

後半は、透明なアクリル板で作った実験水路を用いて、川底にベッドフォームが形成される様子と、それに伴って生じる堆積構造の観察実習を行っていただきました。

また並行して、ブラジルナッツ効果(振動などにより小さな粒子が下方に沈み、大きな粒子が上方に集まる現象)の実験・観察実習も体験させていただきました。

生徒達は、「実験を通して自然現象を検証する」という、サイエンスの基本的なスタイルを自分の目で確かめることができ、学習への理解がいっそう深まったご講義でした。