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橿考研で「保存科学」の研修

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9月8日(火)の午後、高1生29人が奈良県立橿原考古学研究所に伺い、「保存科学」に関する講義の聴講と研究所及び附属博物館の見学をさせていただきました。

はじめに奥山誠義先生から「文化財と保存科学 ~過去を探り遺すための科学~」というテーマでご講義をいただきました。

埋蔵遺物をはじめとする文化財の調査・保存・修復において自然科学的な手法が欠かせないことを、出土木製品と出土金属製品の保存処理作業についての解説を通してお示しいただきました。

人文科学系に属する印象の強い考古学において、自然科学の成果が大きな役割を果たしていることを知ることができました。

続いて、吉村和昭先生をはじめ研究所の先生方のお世話になり、研究所内の施設を案内いただきました。
出土遺物の整理・修復を行う作業、遺物の計測・分析機器や保存処理を施す施設、また、遺物の収蔵庫や発掘に関わる様々なデータの保存の様子などを見学しました。
そして、最後に、附属博物館で保存科学の成果である出土遺物の展示品を見せていただきました。

保存科学の現場である研究所内の施設や、その成果である博物館展示を見学させていただくことで、講義でお聞きした内容をより実感の伴う形で理解することができました。