公民分野の授業の一環として裁判員裁判の評議を体験して法への理解を深めようと、中学３年生対象に特別講座「法学教室」を開催しました。例年、夏期補習中のこの時期に実施しています。

講師には、本校の卒業生で弁護士としてご活躍の宮坂光行氏・藤木秀行氏・藤澤頼人氏・松井和弘氏の４名の先生をお迎えしました。

生徒たちは刑事裁判の様子をＤＶＤで確認した後、講師の先生方の進行で、被告人が有罪か無罪かという結論を導き出すための評議を行いました。被告人の殺意の有無と正当防衛が成立するのかどうかを争点に、証拠を基にして自身の意見を述べ合うなど熱心に議論を交わしました。最後は全員が大教室に集まり、各班が導き出した結論とその根拠を発表し合いました。そして、講師の方々から講評をいただき、生徒の様々な質問にも丁寧に答えていただきました。

生徒は「貴重な体験をすることができました」「これから社会に出ていく私たちですが、様々なことに関心を持つきっかけになりました」などの感想を述べ、講師の先生方に感謝の気持ちを伝えました。
この裁判員裁判の体験を通して生徒たちは、刑事裁判の大原則を学ぶとともに、評議を通して人を裁くことの重大さを実感していました。さらに、ディベートなどを通してコミュニケーション力を培うことの大切さを感じていた様子でした。