ニュース&トピックス

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SS国内研修「神戸大 環境指標研修」を実施しました。

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「林外雨、林内雨、樹幹流に含まれるイオンの化学分析によって酸性雨の原因をさぐる」をテーマに、8月2日(火)から8月4日(木)の3日間、神戸大学海事科学部でSS国内研修を実施し、高校2年生の女子3名が参加しました。3日間、神戸大学海事科学部の浅岡聡先生、パキスタンから来られた研究員のワカール先生のご指導により実習を行いました。

1日目、1時間目は研修全体のガイダンスのあと、研究室を見学させてもらいました。これから使わせていただくいくつかの実験装置が1000万円以上すると聞いて緊張しました。2時間目はクロマトグラフィーの説明のあと、実験で使うイオンクロマトグラフ検出器の原理の説明を受けました。そのあと、学校から事前に送っていたいろいろな雨水から1mLをマイクロピペッターを使い計り取り、オートサンプラーにセットし、陰イオンの定量を行ないました。試料が多いので約24時間ほど分析にかかるということでした。高校では使っていない器具を使い、大学生になった気分で実験ができました。3時間目はイオンクロマトグラフでは分析しにくいNaイオンを分析するために、原子吸光光度計の説明を受けました。その後、またマイクロピペッターを使い試料の準備をしました。4時間目は海事科学部の説明と構内の見学をさせていただきました。海事科学部は、入学後に工学部的な学科から文系的な学科まで選択できいろいろな事が学べ、多様な進路選択ができることを知りました。また帰港していた深江丸にも乗船させていただきました。

2日目、午前中は昨日と同様に今度は陽イオンの定量を行なうための準備をしました。マイクロピペッターの使い方にも慣れ、順調に準備ができました。さらに昨日説明を受けた原子吸光光度計を使って実験を行ない、その原理の説明のために高校物理の教科書から、まだ習っていない原子の分野のエネルギー準位の講義もしてもらいました。分析化学の研究室ですが物理も理解しておかないと大学の実験はできないことを実感しました。その後は、陰イオン定量結果が出ていたので、Excelを使って試行錯誤しながらデータの整理と見やすいグラフを作り、自分たちなりの考察をしました。昼食も忘れてデータ整理に没頭して、とても充実した時間を過ごしました。

3日目、陽イオンの定量結果も出たので、昨日同様データ整理をし、グラフ化をし考察しましたが、みんなで話し合っている中でもっとわかりやすいグラフを作ろうということになり、いろいろなグラフを作り考察をしました。  

今回の研修では貴重な体験がたくさんできました。高価で普段目にすることがない機器を使って詳しく調べることで、新しい発見もありました。また、浅岡先生には機器の使い方はもちろんのことその原理まで教えていただき、いろいろな科目を学ぶ必要性を知ることができました。さらにデータのまとめ方や考察の仕方などこれからの研究に役立つ技術をたくさん教えていただきました。また、考察やまとめ方など、友人と真剣に議論でき、とても新鮮な感じがしました。まだまだ調べていきたいことが見つかり、理科課題研究自体は大変ですが、この3日間の経験を活かして、いい研究発表ができるようこれからも頑張っていきたいと思いを新たにしました。