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第2回 橿原市昆虫館でのSS基礎学外サイエンス学習を実施

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 11月22日(火)の午後、高校1年生27名が第2回目の橿原市昆虫館でのSS基礎学外サイエンス学習を行いました。
 はじめは、副館長の中谷康弘先生から昆虫館の説明をしていただき、次いで、沖縄県以南にしか分布しないタテハチョウ科のオオゴマダラの幼虫のエサ替え飼育実習を体験させていただきました。
 前回と同じく、チョウの幼虫に触れるのは初めてという生徒が多かったのですが、中谷先生のご指導がすすみ、幼虫に親しみをもつようになると、ほとんどの生徒が幼虫に触ることができるようになり、食草のホウライカガミという植物の交換を無事に終えることができました。また、金色に輝くさなぎも見せていただき、なぜ自然界でこんな色で存在できるのか、わかりやすく解説をいただきました。
 飼育実習の後、昆虫館のバックヤードと生態展示室の見学をさせていただきました。昆虫の世話に関する説明をいただきながら、一般の人が立ち入ることのできない場所に入り、昆虫飼育の様子を見て回り、たくさんの幼虫にも触らせていただきました。昆虫が出すフェロモンを嗅いだり、虫の鳴き声を聞いたり、実際に飛び回るチョウに触れてみたり、アトラスオオカブトと記念写真を撮ったりと、五感で昆虫や植物を感じることができた時間でした。昆虫に対して戸惑いを見せていた生徒達も、さまざまな昆虫の種類や生態に興味を示すようになり、大変有意義な学習をさせていただきました。

 質問タイムでは、展示に関して活発に質問が出て盛り上がり、最後に「苦労することは分かっているのに、なぜチョウの生態展示に踏み切ったのか」という質問に対して、中谷先生から、「一部のマニアだけが喜ぶ標本展示ではなく、幼い子どもからおじいちゃんおばあちゃんにまで喜んでいただける生きた生物の展示がしたかった」というお言葉を伺い、プロフェッショナル精神の神髄に触れた気がしました。