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日本化学会主催の発表会で発表してきました!

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 本校の科学部ならびにSS研究チーム(放射線班)と、有志生徒の団体である奈良学園中高・科学館を愛する生徒の会の合同チームは、2002年から継続して放射線の探究活動を実施してきました。2002年からの9年間は被爆地広島の地表面の浄化メカニズムを探る研究と被爆地差別の実態調査を、2011年からの5年間は福島県の放射線の経年変化の計測調査と人々の気持ちの実態調査を継続しています。
 2016年12月24日(土)に大阪科学技術センターで開催された日本化学会・近畿支部主催の「第33回高等学校中学校化学研究発表会」では、「福島市内における阿武隈川河川敷で見られたこの5年間の線量率低減の傾向」という研究題目で口頭発表してきました。発表者は中3と高1の生徒達でしたが、いずれも中1の頃から毎年2泊3日で福島県へ伺い、当時在校生だった先輩(今は卒業生)達と4つの定点エリア(阿武隈川河川敷周辺、渡利地区、信夫山山麓、JR福島駅東口駅前広場)を毎年計測してきました。毎年、先輩達はこの発表会で発表報告してきたのですが、今年は先輩達のデータに自分達のデータも加え、結果のまとめ方とそこから導き出す考察を、人の主観ではなく定量的に議論しようと改善したようです。原発事故後の5年間の経年変化として空間線量率の低減モデルを中高生の目線なりにも見つけたようです。当日の発表は、パソコン画面の切り替え器がうまく働かなかったりといろいろありましたが、自分達の研究成果は予定していたものを報告しきったようです。生徒達は質疑応答や他校の発表からも刺激を受け、さらにこの研究を継続して頑張っていこうと思える良ききっかけの日になりました。
当日の発表の様子 → https://www.youtube.com/watch?v=z0FYt04TqGA&t=409s