ニュース&トピックス

ニュース&トピックス

近畿大学原子力研究所へ学外サイエンス学習に行きました!

  • 近畿大学原子力研究所へ学外サイエンス学習に行きました!
  • 近畿大学原子力研究所へ学外サイエンス学習に行きました!

去る2月16日(木)に高校1年生38名が近畿大学原子力研究所へ学外サイエンス学習に行きました。

原子力研究所では、生徒達は2班に分かれて、「放射線の基礎知識に関わる学習と実習」と「原子炉の実際の見学」の2つのプログラムを2班とも体験させていただきました。
まず、研究所の若林源一郎先生による講義では、放射線の基礎知識や2種類の線量計の使い方などについて学びました。そして実際に、クリスタルガラス・御影石・乾燥コンブ・湯の花・肥料といった身近な試料のβ線計数率の測定と講義室内でのγ線線量率(空間線量率)の測定を行いました。生徒達は、身近な物や自分の体からも放射線が出ていること、普段の生活環境内でも自然放射線にさらされていることなど、計測実習を通して実感することができました。
     
この計測実習の後は、原子力に関する研究・教育を目的とする近畿大学原子炉「UTR-KINKI」を見学させていただきました。厳しいセキュリティチェックを経て、生徒達は緊張した面持ちで原子炉が設置されている建屋へと入りました。そこでは研究所の堀口哲男先生が、核分裂反応のしくみ、UTR-KINKIの構造、燃料棒のしくみ、制御棒のしくみなど、パネルや模型を用いてわかりやすく説明して下さいました。また、実際に原子炉の上にまで上がらせていただくという貴重な体験もさせていただきました。全国の大学が共同研究利用でこの近大の原子炉で生物への放射線の影響を調べたり、また企業も、開発した線量計の特性を調べるために利用したり、貴重な研究拠点になっていることも知りました。生徒達は、初めて目にする原子炉に驚きながら、堀口先生のお話に熱心に耳を傾けていました。
今回の研修で、生徒達は放射線や原子力に関する知識や理解を深めるとともに、原子炉を実際に見るという貴重で有意義な体験をすることができました。