ニュース&トピックス

ニュース&トピックス

「高校人権講演会」を開催

  • 「高校人権講演会」を開催
  • 「高校人権講演会」を開催
  • 「高校人権講演会」を開催
  • 「高校人権講演会」を開催

歌手の悠以(ゆい)さんを講師にお招きして、「高校人権講演会」を行いました。

悠以さんは、性同一性障害と向き合いながら音楽の道に進まれたシンガーソングライターです。TV番組で披露した男声と女声を使い分けて歌う『アナと雪の女王〜とびら開けて〜』が話題になるなどライブを中心に歌手として幅広く活動されています。また、その高いトーク力を活かして、司会活動や性同一性障害についての講演活動なども行われています。

講演会では、最初に、人間の性の多様性について、女性同性愛者(レズビアン)、男性同性愛者(ゲイ)、両性愛者(バイセクシュアル)、トランスジェンダーの頭文字をとったLGBT(エル・ジー・ビー・ティー)を例に解説されました。そして、自分が物心付いた頃から肉体的には男性でありながらも、心は女性であったことから感じた『違和感』、中学から高校時代、いわゆる思春期における自分が、他の男性と違ったこと。中学卒業間際に、自分が性同一性障害であることに気づいたこと。その後、高校に進学してからの苦労やカミングアウトしての活動などについて、いろいろな体験を踏まえて、お話していただきました。

その後、前述の『アナと雪の女王〜とびら開けて〜』などのカバー曲と共に、高校時代の思い出を元に作った『どうして』などオリジナル曲を歌われ、最後に、「私は思い切って自分の気持ちを言葉にしたからこそ、今のような憧れの歌手活動ができています。皆さんが、もし何かのスタートラインに立っているのに、何も始めていないのなら、是非、スタートしてください」と呼びかけて講演会は終了しました。

本校の生徒たちも、形は違っても日々のさまざまな出来事に心が揺れているはずです。悠以さんの話から、少数であっても人と違う生き方を選んだ人がいることを知り、人権問題を含めて、将来、出会うであろう物事への立ち向かい方、心の持ち方などについて考えてくれたことと思います。