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第1回奈良学塾「里山の森を育てるクラブ」を開催

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 7月29日、奈良県が取り組む「奈良県 山の日・川の日」にちなむイベントの一環として、本校敷地の里山で、「奈良学・里山の森を育てるクラブ」を開催し、県内の小学生とその保護者20組が、捕虫網や虫カゴを手に参加しました。校敷地内にある広大な里山の自然を体感しながら、補修網で昆虫採取を行い、昆虫の名前や特徴を確認しながら、自然の大切さを感じていただく内容です。
 当日、参加者の皆さんは、第1化学室でのレクチャーの後、いくつかのグループに分かれ、本校の卒業生で組織する「矢田の丘里山支援チーム」やSSH系の生徒によるTA(ティーチングアシスタント)と一緒に、さっそく昆虫採取に出かけました。
 
 まず発見したのは、きれいな色に輝くタマムシです。タマムシの羽根の色は長く衰えず、法隆寺宝物「玉虫厨子」にも使われている話しに、保護者の皆さんからも「宝物を見つけた感じですね」と声があがっていました。またカマキリやセセリチョウ、さまざまなトンボも捕まえました。中でも山に生息するオオゴキブリを子どもが捕まえると、保護者からは「きゃー、ゴキブリじゃない!」と悲鳴もあがっていましたが、この種は無害であることを教わり、それでも「やっぱり好きになれない」と笑っていました。ナナフシはほとんどがメスで、オスが稀にしかいないという話しを聞いて「えっ、男子がいらないってことですよね」という声がお父さんから上がっていました。
 
 教室に戻って、和歌山大学システム工学部教授の養父志乃夫先生やアシストメンバーから、採取した昆虫の名前を教えていただき、40種にも近いその一覧が黒板いっぱいに書かれました。最後に例年通りにカブトムシとミヤマクワガタのプレゼントですが、今年は個体が少なく、それぞれ1匹ずつになり、残りは7個のおもちゃのカブトムシになりました。
「おもちゃの方が死なないからいい」というおもちゃ狙いの子どももいました。
 
 暑さで少し疲労ぎみの保護者に比べて、子どもたちは終わってからも、トンボなどを見つけては虫取り網で追いかけながら「来年も絶対に来ような」と、このイベントで出来た友達同士で話していました。