ニュース&トピックス

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京都大学桂キャンパスで 学外サイエンス学習を実施しました。

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 10月26日(木)の午後、高校1年生37名の生徒が京都大学の桂キャンパスに出向き、工学研究科都市社会工学専攻地殻環境工学講座の後藤忠徳先生によるご講義を拝聴し、その後、実験室や研究のようすを見学させていただきました。
 後藤先生は本校の卒業生ということもあり、気さくにいろいろなお話をしてくださいました。京都大学の桂キャンパスは大学院の研究室のみが設置されているため、大学院とはどういうところか、高校でしている「学習」と大学や大学院でしている「研究」は何が異なるのかを尋ねられました。「研究」とは教科書に載っていないこと、教科書に新しく載ることを追究することだ、という解答例が示され、生徒たちも刺激を受けていたようです。その後、工学部地球工学科の紹介、実際に研究されている内容の紹介と実演、なぜこの道に進んだのかというお話をしてくださいました。
 後藤先生の研究テーマは「電気探査」で、実際には確かめることができない地面の下がどのようになっているのかを電磁波を使って調べることだそうです。そのきっかけになったのは、高校時代に理科を教えてもらっていた先生に質問をしたとき、専門家である大学の先生に手紙を送って聞いてみたらどうかと提案されたことだそうで、その質問に丁寧に答えてくれた大学の先生のもとで研究がしたいと、理学部の地学系への進学を決められたそうです。今は電子メールなどでも質問ができるので、積極的に行動してみてはどうか、とおっしゃられていました。
 その後は2班に分かれ、後藤先生による電気探査の実習と、地球資源学講座の見学をさせていただきました。電気探査では、実際にキャンパス内に電極を設置して、地下の比抵抗の分布を調べました。代表生徒は機器の設定も任され、実験装置を扱う体験もさせてもらいました。5分ほどですぐに結果を画像で見ることができ、後でそのデータを見ながら考察もしていただきました。
 地球資源学講座の見学では、研究室の先生や大学院生の方から研究内容と高価な実験装置について説明を受けました。走査型電子顕微鏡で岩石に含まれる元素を分析したり、X線を照射することで岩石にどのような鉱物が含まれているかを調べたり、地下水の成分を調べることで何が分かるのかなど、「研究」というものがどういうものか、その一端を垣間見ることができたのではないかと思います。生徒たちも、休憩や移動の合間に後藤先生や研究室の方々に活発に質問をし、疑問点を解決していました。高校ではなかなかできない体験を一足早く経験させていただき、進路を考える上でも非常に役に立つ、有意義な研修となりました。