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医学部進学希望者対象講演会「良医に求められる資質とは?」を実施

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 3月17日(土)、大教室にて、医学部進学希望者対象講演会「良医に求められる資質とは?」を実施しました。講師には大阪市立大学医学部教授の首藤太一先生をお招きしました。

 まず先生は最初に、生徒に簡単な質問を投げかけ、その時の生徒の手の上げ方についてお話をされました。人の命に関わる医療関係者を目指すのであれば、即座に自分なりの答えを出して、真っ直ぐ上に挙手し、明確な意思表示を示すことが大切であることを教えていただきました。
 その後、長い医師生活の中での豊富な体験や、その時々に学んだこと、感じたこと、忘れてはならない教訓などについてお話をいただきました。
 その中で、医療関係に携わる人間になろうと志しているのであれば、知識(ナレッジ)や技術(スキル)を持つことはあたりまえだけれど、それ以上に心のあり方、つまりマインドが大切であることを、さまざまな例を通して何度も伝えられました。

 講演の中では、「寸劇の巨人」と称して、医療現場の特徴的なスチュエーションを題材に寸劇を演じられました。それを踏まえて生徒に判断を問うセッションでは、大教室後方の生徒が立ち上がって観るなど、興味津々の様子で楽しく講演会が進みました。
 また医療だけではなくすべての仕事に通ずることとして、仕事のスキルアップをするためには「次は自分一人でやらなければならない」という気持ちを持ち、人がやっているのをしっかりと観察する、そして教えてもらうのではなく、それを「盗む」ことの重要性を話していただきました。

 さらにコミュニケーション力とは、話す力(スピーチ力)は半分で、相手の話をちゃんと汲み取って聴く力と、それに対して適切に応えるリアクション力に力点を置くことの重要性を、患者さんへの対応を例に、伝えていただきました。
一方、試験対策のポイントとして、『読書百遍(ひゃっぺん)意(い)自(おの)ずから通ず』ということわざを取り上げ、「100回とは言いませんが、せめて同じ問題集を3回は繰り返し見直してください。いろいろな問題集を次から次とやる人よりも、同じ問題集を何度も見直して、徹底的に修得する人の方が、合格率は明らかに高いです」と教えていただきました。

 最後に特に医療関係において決して忘れてはならないのが、常に答えはひとつではないこと、相手の状況やその時々の環境によって、答えが変わることを忘れてはならないことを話していただきました。

 予定の講演会の後、さらに1時間にわたり、生徒からの質問に対して懇切丁寧に応えていただきました。予定の時間を大幅に超える、心に残る貴重なお話をいただいた講演会でした。