ニュース&トピックス

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中2特別講座「旭山動物園園長 坂東元先生のご講演」を実施しました。

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7月10日(火)午後、本校大教室で、中学2年生を対象に特別講座「動物と向きあって生きる~伝えるのは命の輝き~」(講師 旭山動物園園長 坂東元先生)を実施しました。
ご講義は、坂東先生が生徒たちと同じ年頃でセキセイインコを飼っていたお話から始まりました。その際に、ただ動物が好きなだけでは駄目で、生き物の命を守るためには、それに必要な力がなければならないことに気づいて、獣医を志されたとのことでした。興味・関心のある分野をただ好きなだけに終わらせずに、その道を突き詰めてゆくことの大切さに気づかされるお話で、生徒たちには自分の将来について考える糸口となるお話でした。
また、旭山動物園に就職されてからのお話では、動物の世話をする中で、痛みや苦しみ、そして自らの死までも受け入れる動物の生き方の気高さに触れたお話や、それぞれの種がありのままの姿で一生を送れる環境を調え、動物が本来持つ感性や能力を発揮する姿を来園者に見せる「行動展示」のお話、さらには、生きることと同じだけ動物の死についても伝える旭山動物園の取り組みに関するお話などを伺いました。どのお話も皆、坂東先生の生き物に対する愛情と畏敬の念が伝わるものでした。
最後に紹介いただいた「ボルネオへの恩返しプロジェクト」についてのお話では、パーム油などを例に、熱帯雨林に暮らす動物たちの生活環境と我々の日常生活との結びつきについて教えていただきました。そして、動物たちの故郷への恩返しとしてオランウータンやゾウなどの保護を支援する、旭山動物園の「命を繋ぐ」取り組みを、野生動物との共存のために我々のできる具体的な行動の一つとして紹介されました。
坂東先生のお話は、動物園が単に動物を見物する場ではなく、我々と動物が生きる地球の現状について考えるための入り口となる施設であることがよくわかるご講義でした。