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「学外サイエンス学習」で京都府立大学生命環境学部附属農場へ行きました

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9月27日(木)の午後、高校1年生41名の生徒が、京都府相楽郡精華町の京都府立大学生命環境学部附属農場に出向き、農学生命科学科植物生産科学コース野菜花卉園芸学研究室の寺林敏教授のご講義を拝聴し、その後、農場を見学させていただきました。
 寺林先生には「養液栽培と植物工場」という内容でご講義いただき、はじめに日本の養液栽培の歴史にふれ、養液栽培の先進国であるオランダの農業事情や、省力化や軽作業化において日本の農業でも近年イチゴやトマトの栽培などに利用されていることなどを学びました。また、養液栽培には長所が多い反面、初期投資の負担の大きさや作物の病気が蔓延しやすいことなど、注意をしなければならない点もあるという説明も受けました。植物工場については、これまで農業とは直接関わりの無かった企業が参入していることや、腎臓に疾患をもつ人でも負担が少なく口にできる低カリウムのメロンが社会で歓迎されている話や、レストランなどでも安心して提供できる異物が混入しない作物を作れることなど、従来の農業では対応できなかった需要にも応えることができると学びました。
 ご講義のあと、果樹圃場や温室などを見学させていただきました。果樹圃場では技官の方から栽培技術に関する説明を受け、ナシ狩りをさせていただきました。また、温室では、トマトを栽培している様子を見学させていただき、その後マスカットを枝からもいで実際に試食させていただきました。マスカットの試食の後、「食べるのは一瞬だけど、1つ1つの作物に人の手が加わっており、長い時間の苦労がかけられている。」というお話は、生徒たちにとって心に残ったようです。
 講義や見学だけでなく、味覚も使うというこれまでになかった学外研修となり、農学に興味をもったという生徒もおり、寺林先生に最後まで質問していたのが印象的でした。非常に有意義な学習機会を得ることができました。