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矢田丘陵の風(校長より)

卒業論文

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 本校の月間行事予定表には、毎月、「中3卒論指導」という日が設定されています。今月は18日(金)がその日に当たります。

 「卒論」と言いますと、大学での卒業論文を思い浮かべますが、本校では、中学3年生時に、一人一人の生徒が1年間かけて作成しており、すでに20年近い歴史をもつ、本校の誇るべき教育活動の一つとなっています。それは、この4月に赴任しました私にとって大きな驚きでした。「中3卒論指導」の日には、放課後、各教員がほぼ3名の生徒を担当し、アドバイスなどを行っています。

 昨年度発刊された卒業論文集を見ますと、「美味しい紅茶の入れ方」「柔軟剤の効果とその実験」「アンパンマン」「矢田丘陵の植生と遷移」など、中学生らしい身近なテーマが並んでいますが、論文内容は、その構成や文章がしっかりしているものが多く感心します。
 この卒業論文の作成は、高校受験のない中高一貫校にあって、中学校から高等学校への節目という意味も持つものですが、自ら課題を見つけ、その課題について考え、そして表現していく力が求められている現在、生徒にとって、貴重な、そして大切な経験となりましょう。

 今年の中学3年生の諸君がどんな卒業論文を書くか、今から楽しみにしています。