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里山の森を育てるクラブ―入門編Ⅱ―を開催しました

 

 

本校地の里山で7月30日、『里山の森を育てるクラブ―入門編Ⅱ―』を開催し、県内の小学生とその保護者20組57人が、捕虫網や虫カゴを手に参加しました。この活動は「山と森林の月間」に合わせて、県民みんなで大切な森林を守り育てる意識を深めようと、昨年に引き続いて県と一緒に実施しました。

始めに、本校の澄川冬彦教諭が「本校の広大な学校林で、里山や里池を探検して森林の大切さを学んで帰ってください」と挨拶しました。続いて、和歌山大学システム工学部の養父志乃夫教授に「里山の森づくりⅡ」をテーマに、自然界には様々な生物がいて我々の生活に密着して役立っていることなどを解説していただきました。

講義の後、親子で、校地のヒノキ間伐材を使った『樹木ラベル』の制作に挑戦しました。植物名と科名を記入し、裏側に日付と名前、イラストなどを書きながら、「また見にきたい」とうれしそうに話していました。

そして、完成した『樹木ラベル』を手に、里山探検へ出発です。校舎裏に広がる「森の教室」や北の沢流域の棚田に向かいながら、該当する木を見つけるとラベルを取り付け、お父さんやお母さんも子どもと一緒になって昆虫を探し、張り切って林道を歩きまわりました。

今回、珍しいオニヤンマやその子ども(ヤゴ)、クワガタ、ナナフシも採集しました。養父教授から採取した昆虫を一つひとつ丁寧に解説していただくと、子どもたちはうれしそうに笑顔を見せて熱心に聞き入っていました。また、保護者からは「久しぶりに子どもと一緒に自然を満喫しました。ぜひ来年も開催してほしいですね」という声をいただきました。

最後に、養父教授は「生物が生きていける里山の環境を、ぜひみんなで作っていきましょう」と締めくくりました。