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環境研修を行いました

 

 

今年3年目となる環境研修を、中学1年生の生徒166名と希望する保護者の方が受講しました。

研修に先立って、森本重和校長は「本校の恵まれた自然環境を生かして、身近なところで自然を学び、自分の生活を見直す日にしてほしい」とあいさつしました。
続いて、和歌山大学システム工学部の養父志乃夫教授が「学ぼう 発見しよう 里山づくり」をテーマに「農地や森林の減少が動植物の絶滅を促している現状や、今話題のエネルギー問題について、再生可能エネルギーとしての里山活用などの循環型社会の構築を考えるきっかけにしてほしい」と講演されました。

研修はクラスごとに4グループに分かれて行われ、和歌山大学の学生や本校の卒業生がティーチングアシスタントして参加してくださいました。

A組は大グラウンド周辺の水路で、土のうを作り、水路に交互に配置する「環境修復」を行いました。水の流れに障害を作って緩やかにして水生生物が生息しやすい環境を整えることで、ホタルが増えることを期待するものです。

B組は、アーチェリー場の奥に位置する学校林と、約50年ぶりに復活させた棚田の周辺を散策し、「昔の稲はなぜ背が高いのか」など質問を交えながら水田に生息する生物を観察しました。

C組はシイタケ栽培を行っている森の教室で里山散策を行い、校内で伐採したヒノキの間伐材を利用して樹木ラベルを制作。「これからは自分の作ったラベルを見に来たい」と期待を膨らませていました。

D組は新校舎裏山で「里山の営み」として、養父教授の案内で里山に生息する植物や昆虫を探しました。クヌギの倒木や腐葉土溜りを静かに探ると大小のカブトムシを発見、「飛んでいってしまう」と喜び、大切に採集しました。他にも「これは何の木ですか?」「カマキリはいつ茶色くなりますか?」など積極的に質問する姿が見られました。

また保護者の方がたにも里山や棚田、森の教室などを見学していただき、「学校内にこんなに環境があるのはすばらしいこと」と評価していただきました。

生徒たちが、この研修をきっかけに自然への興味を持ち、環境への関心を深めてくれることを期待しています。