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京都大学見学会を開催しました

京都大学見学会を開催し、中学3年生と高校1年生の137名が参加しました。 

 

午前8時30分にJR大和小泉駅に集合し、進路指導部の上原朋之部長から、何かを与えてもらうだけでなく、この機会をどのように活用するのか、自らの行動で有意義な時間となるように過ごしてほしいとの話がありました。
京都大学に到着後、グループに分かれ、本校の卒業生12名に大学の構内を案内してもらいました。生徒達は先輩から、中高時代の過ごし方や勉強方法など、何か得ようという気持ちで積極的に質問していました。 

 

構内の見学を終えたあと、百周年時計台記念館にある百周年記念ホールにて、「走査トンネル顕微鏡で見る原子・分子の世界」をテーマに京都大学理学部准教授の奥山弘先生にご講演いただきました。まず初めに、先生は、大学の研究とは未知の世界に足を踏み入れる「探検」のようなものと語られました。続いて、研究分野である表面化学について、走査トンネル顕微鏡のしくみや、分子に手を加えて分解や結合させ、人工的に化合物を作り出すことができることを教えていただきました。また普段の研究室の様子を、写真を交えてご説明いただきました。
質疑応答では、「走査トンネル顕微鏡はいつ頃発明されたものですか」や「研究内容は普段どういったことに応用されていますか」などの質問が飛び交いました。
生徒からは「日常では意識すらしないナノ単位のお話に好奇心を刺激された」という感想や「事前に渡された資料は難しそうな資料だったが、実際に講演を聴いてみるとわかりやすかった」という感想も聞かれました。
続いて、本校の25期卒業生の山室響子先輩(京都大学文学部4回生)、筧武志先輩(京都大学大学院情報研究科修士1年)、土谷成輝先輩(京都大学大学院理学研究科修士1年)の3名から、参加者に京都大学を志望した理由や奈良学園在学時のエピソードなどを話していただきました。

 

最後に、京都大学総合博物館を見学しました。館内では京都大学が収集した約260万点の学術標本資料を活用し生み出した研究成果が展示されていました。見学した生徒は「生態系や考古学について詳しく解説がしてあったので、機会があればもう一度ゆっくり見て回りたい」「動物の剥製や昆虫の標本等がギリギリまで近づいてみることができ、普段関心のない分野でも、興味を持って見学できた」との感想も聞かれました。
今回の見学会に参加した137名が2年後、3年後には京都大学を志願し、恵まれた研究環境の中でキャンパスライフを送れるよう、今の奈良学園での学校生活を大切に過ごしてもらいたいところです。