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第3回大学サイエンス出前講義を開催しました

 

 

 

第3回大学サイエンス出前講義を開催しました。


本日は「光と仲良くできる分子について」というテーマで、大阪教育大学教授の谷敬太先生にご講演いただきました。
先生は大学で有機物質について研究しておられ、本日は光や電気による刺激によって、様々な機能を発揮する機能性有機化合物についての講義でした。

 

今回参加した学生は高校1、2年生の学生21名です。先生はまず大学での研究とは答えのない問題にチャレンジすることであると語られました。そこから今日のテーマである、有機化合物と色の関わりについて実験を交えて解説してくださいました。高校生にもなじみ深いフェノールフタレインを例に、わずかな分子構造の違いが性質を大きく変化させること、その変化が光の吸収度を変えて色が変わったように見えることなどを解説いただき、この性質を応用した有機EL等の機能性有機化合物がどう日常に使われているかについても紹介されました。

他にも先生が現在研究しておられる有機物質カルバゾールについて、光機能と電気機能を持っており、無限の可能性を秘めた物質であることと、これがどう応用されているかについてお話しくださいました。

 

最後に先生は、研究には好奇心が不可欠であること、思うようにいかないことが多いが世界で初めての発見ができる等の喜びがあることや、将来大学に進学する学生たちに、大学で学ぶために必要なこと、研究室の様子などを語ってくださり、本日の講演を終えました。

 

参加した学生からは「内容は難しかったが、実験を交えて易しく解説してくれたので面白かった。大学のことはまだ考えたことがなかったが、今日の話を聞いて色々調べてみようと思った」との声が聞かれ、大変有意義なものになったようでした。