今回の中学１年生特別講義は、リコーダー奏者であり、大阪音楽大学講師の神谷徹先生による「ストロー笛の演奏会と講演」でした。一学期の理科で習った、「音の世界」の授業の一環です。

神谷先生は、京都大学理学部宇宙物理学科在学中からリコーダーを始められました。
リコーダーでの活動の他、市販のストローで作った笛による演奏でも大変有名で、マスコミにもたびたび取り上げられています。

まずはストロー笛の作り方やしくみについて、実演をまじえながらの解説。
物理的な考え方が随所に登場し、音の理論が自然に身についていきます。

その後は演奏会。
ストロー笛は基本的にその曲専用で作られるそうなのですが、曲に合わせた仕掛けがあり、ビジュアル的にも楽しめるようになっています。曲の演奏のたびに、ストローでできたかもめや蜂が飛んだり、チューリップが咲いたり、人形がラジオ体操を踊ったり。
もちろん仕掛けにも物理の力学の理論が駆使されています。その中でも最も驚きだったのが、どこにでもあるストローからオーボエやクラリネットのような木管楽器に似た音が出ることです。
ここでお聞かせすることができないのが残念なくらい、本当にすばらしい音色でした。

生徒たちは神谷先生の軽妙なトークに笑い転げたり、音に驚嘆したり、仕掛けに目を輝かせたり。
本当に楽しく、音の世界について深く知ることができた1時間半でした。