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中学校1年生を対象に「環境研修」を行いました

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中学校1年生161名と希望された保護者の方々を対象とした環境研修を行いました。
研修に先立って、森本重和校長が「すばらしい自然に恵まれた本校の環境を生かして、自然への興味を持ち、環境への関心を深めてください」と挨拶しました。

講師の養父志乃夫和歌山大学システム工学部教授は、『学ぼう 発見しよう 里山づくり』をテーマに、「自然環境の劣化が生態系を崩し、地球温暖化を加速させている。私たちには失った自然環境を再生して動植物が暮らせるようにする責任があり、この研修で、再生エネルギーとしての里山の活用方法や、循環型社会を構築するきっかけにしてほしい」と講演されました。

研修は、和歌山大学の学生や日本ビオトープ管理士会京奈和支部、日本樹木医会の皆さんをはじめ、本校を卒業した里山支援チームがティーチングアドバイザーとして参加して行われました。

第1グループは、棚田と学校林上流地域で水田に生息する生物を観察。第2グループは森の教室を中心とした貯水池上流で、先日来の豪雨で埋まってしまった沈砂池の泥を掻き出す作業を行いました。また、第3グループは大グラウンド周辺の水路で、やはり豪雨によって流れた土のうを追加して環境修復を行いました。環境修復により、水生生物が生育しやすい緩やかな流れが再生され、また来年の初夏にはホタルが観察されることが期待できそうです。第4グループは、新校舎の裏山で里山に生息する植物や昆虫を探しました。養父教授は合流した保護者のグループを里山に案内し、「里山は人が生きていくために必要なものを作り出してくれている」と、生育している日本ハッカやドクダミ、リョウブといった生活に密着した植物を紹介されました。

参加された保護者からは、「学校の中にこのような自然があることに驚いています。この環境を生かして少しでも子どもが興味を持ってくれたらいいですね」といった声が聞かれ、また、生徒は「地球のために、自分でも何かできるのではないかと思った。もっと役立つような勉強をしてみたい」と、環境に関心を持った様子でした。
また午後からは、この日の研修を受けてSSH運営指導委員会も開催されました。