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第1回SS出前講義(京都大学)を受けました

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今年度の第1回目となる「SS出前講義」を、本校サイエンス館視聴覚教室で行いました。今回は、大和郡山市出身、在住でもある京都大学の八尾誠教授(大学院理学研究科 物理学第一教室)をお迎えし、「X線自由電子レーザー:生命科学を支える物理学」をテーマに講演していただきました。

八尾教授は、物理学の基礎理論が最先端の医療現場で活躍していることを、CT、MRI、PETなどの検査方法を例にわかりやすく説明。中でもCTで使われる電磁波・X線に着目して、その最先端の研究内容を紹介されました。

超強力なX線発生装置「X線自由電子レーザー」は世界に2機しかなく、そのうちの1機、日本の『SACLA』について、位相の揃った強いX線が放出されるまでの流れを施設内部の加速器トンネルやアンジュレータホールのイメージ映像を見せながら示されました。そして、この装置によって非周期系の3D立体構造解析が可能になり、液体論が一新されるであろうと近未来の物理学の展望を語られました。

さらに、日本が最先端を行く「人工光合成」の研究でも可視光やX線を使った実験が行われていると話され、「現代科学において物理・化学・生物・地学はボーダーレス。貪欲に勉強し、若い皆さんが科学の未来を実現させていってください」と締めくくられました。

最後に、生徒からの質問にも丁寧に答えていただき、今回のSS出前講義を終えました。