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学外サイエンス学習 京都大学桂キャンパス 工学研究科

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11月25日(月)午後、高校1年生42名はSS基礎の授業として、京都大学桂キャンパスの工学研究科で学外サイエンス学習を行いました。ご担当の先生は本校の卒業生であり、資源工学講座で応用地球物理学がご専門の後藤忠徳先生です。先生は、電波や音波、地震波などを地下に発し、その物理的振る舞いから地下の構造を探る「物理探査技術の研究・開発」などを行っておられます。

最初に、後藤先生から工学部地球工学科の概要についてお話しをいただきました。「地球工学科って何を研究するところなの? 教員の数や学生の数は? キャンパスライフはどんな感じ?」といったことに加え、大学院への進学状況やキャリアパスに至るまで、生徒達が進路を考える上で大変参考になるお話しをして下さいました。

次に、生徒達は見学と実習をさせていただきました。
まず、構造工学講座橋梁工学研究室の服部洋先生に風洞実験室を案内していただきました。そこでは風洞実験器を見学しながら、橋の模型に人工風を当て、その物理的振る舞いから、実際の橋の自然風に対するゆれ方や強度を実験的・理論的に予測するといったことを教わりました。生徒達は、普段何気なく渡っている橋が、このような研究の結晶であることに気づき、土木工学に対する興味・関心を深めることができました。

地下レーダーの実習では、後藤先生が生徒に廊下でレーダー装置を引かせて下さいました。廊下の地下構造の探査を通して、地下探査の目的や応用面について教わりました。モニターに表示される波形の変化が床下の構造物を正確に反映していることに生徒達は驚かされました。

最後に、後藤先生からご講義をいただきました。ご講義では、物理探査の意義と目的、その方法について、探査の例を交えながらわかりやすくお話し下さいました。ご講義の締めくくりでは、「勉強」と「研究」の違い、生徒達が今学校で学んでいる数学や英語、理科といったものが、大学入学後「研究」というステージに立ったとき、きっと役に立つ、といったお言葉もいただき、生徒達は改めて普段の学習の大切さを実感することができました。