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SS基礎学外サイエンス学習 奈良教育大学

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 11月28日(木)に、高校1年生40名が奈良教育大学へ学外サイエンス学習に出かけました。

 最初に、奈良教育大学の青木先生にご案内いただき、大学構内の吉備塚古墳や新薬師寺旧境内遺跡などを見学しました。吉備塚から見つかった珍しい環頭太刀や、新薬師寺遺跡が「幻の寺院」の当時の姿を明らかにする大発見であったことなどについて、お話をうかがいました。

 見学の後は、まず、文化財科学を専攻する大学生の方から、卒業研究に関わる文化財の3次元計測についてお話をうかがいました。続いて、青木先生から文化財の科学的な解析の手法と成果についてご講義をいただき、さらに出土遺物を用いた観察と分析の実習を行いました。分析実習では、可搬型蛍光X線分析装置を用いて瓦や磁器などの出土遺物の成分分析を行い、赤外線撮影装置による江戸時代の絵馬の観察も行いました。

 青木先生には、11月21日(木)に本校で、「第5回SS出前講義」の講師として文化財科学についてご講義を行っていただきました。今回の実習では、生徒達は出土遺物の実物に触れ、分析装置も自ら操作させていただき、ご講義でうかがった考古学における自然科学の役割を実感できたことと思います。

 考古学研究において自然科学が大きな役割を担っていることは、生徒たちには新鮮な驚きであったと思います。文理のコース選択を控えて、いずれのコースを選択しても幅広い学問が必要なことを認識してくれたのではないかと思います。