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本年度の第1回SS出前講義「太陽はなぜ光るか?」を開催しました

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第1回「SS出前講義」は、大阪教育大学から定金晃三先生を講師にお招きして、「太陽はなぜ光るか?」をテーマにご講義をいただきました。聴講生は高2生と高1生の希望者で、約70名の生徒が熱心に受講しました。

今回の講義では、日々当たり前のように我々を照らす太陽についての様々な疑問―太陽はいつから輝き、なぜそれほどまでに明るいのか、そして、いつまで輝き続けるのか? など―を、それらの疑問が物理学者たちによって解明されてきた歴史を追って、わかりやすく解説していただきました。

また、太陽の謎をめぐるこの論争は決して古い話ではなく、産業革命以降、絶滅した動物の化石が古い地層から発見されたことによって始まったこと、当時の物理学の枠内で正しいとされた考え方に、その後の核エネルギーや核融合反応の発見によって、修正が加えられたことなども紹介されました。

さらには、2011年にノーベル物理学賞を受賞した「宇宙の加速膨張の発見」によって明らかになった、未知のエネルギー(ダークエネルギー)の存在にも触れられ、「宇宙を支配する物理学の基礎を人類は理解している」と考えるのは間違いかも知れないと話されました。

定金先生は、「物理学を研究するから日本史や世界史を知らなくていいということはない」と強調され、文系や理系にこだわらず広く知見を広める大切さを、太陽の謎を通して語られました。最後に生徒からの質問にも丁寧に答えていただき、第1回SS出前講義を終えました。

参加した高2の女子生徒は「宇宙について、学者がこれまでに解明したことや、現在もまだわからないことなどを詳しく教えていただき、勉強になりました。将来ダークーエネルギーについて研究ができればいいいなと思いました」と感想を述べていました。