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白川英樹先生(ノーベル賞受賞)の講演会を開催

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10月4日(土)に、中1~高2の生徒全員と本校保護者65名を対象に、第1回SS公開講座を第1体育館で開催しました。

今回は2000年にノーベル化学賞を受賞された白川英樹先生をお招きし、「私の歩んだ道 ―電気を通すプラスチックの発見 セレンディピティを知っていますか―」をテーマにご講演いただきました。
白川先生は2008年にお越しいただいてから2度目のご来校です。

講演ではまず、少年時代からどのようなことに興味、関心を持って人生を歩んでこられたのかを語られました。
自然の中で育った幼少時代、昆虫や植物採集に夢中になって図鑑を見ながら実物を探し回ったことや、ごはんやお風呂を炊く手伝いをしながら炎色反応の実験を楽しんでいたこと。
高校生の頃に無線の面白さにひかれ、ラジオの組み立てなどを行っていたことなど、自然から得た学びやあらゆる物事に興味を持ち取り組んだ経験が、その後の研究に生かされていると話されました。

さらに、白川先生がノーベル化学賞を受賞された「導電性高分子の発見と発展」は、偶然や失敗から生まれた"セレンディピティ"であり、触媒濃度を間違えた結果生まれた薄膜状のポリアセチレンを単に失敗だとするのではなく、その偶然について思索を深めたことが新しい発見につながったと強調されました。

そして、「偶然のチャンスを掴み取るためには、日常的な研究努力をして待ち構える姿勢が大切です」と強調されました。

最後に、生徒からの質問も快く受けてくださり、ノーベル賞のメダルを授与された時の感想や、研究職を辞された現在でも日本科学未来館や学校などで実験教室を通して子どもたちに科学の面白さを伝えていることなどをお話しいただきました。

生徒を代表し、生徒会長の天野そよかさんが「ふとした偶然から大切な事を掴み取る能力を、私も身につけられるように努力し、今後の人生に生かしていきたい」と謝辞を述べ、今回のSS公開講座を終了しました。