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京都大学工学研究科で研修

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11月20日(木)午後,高校1年生38名はSS基礎の授業として,京都大学桂キャンパスの工学研究科で学外サイエンス学習を行いました。

講師の先生は,本校の卒業生でもある後藤忠徳先生です。
先生は地中レーダーなどを利用した地下探査がご専門で,地盤の構造解析,地下水や地下資源の探査,防災の観点からの活断層探査など,多角的に探査技術の研究・開発を行っておられます。

はじめに,工学部地球工学科についてご説明いただきました。
桂キャンパスは,大学院生が研究に専念するための環境が整えられており,学部生も卒業研究を始める4回生からはこちらのキャンパスで生活するとのことでした。

学生の在籍数は学部規模に匹敵するほどですが,その指導にあたるスタッフが200名近くおられるとのことで,きめ細かい指導がなされているようすでした。また,卒業後は95%の学生が大学院に進学するとのことで,企業就職した後も大学と連携した研究の道が拓けていることがわかりました。
生徒にとっては,進路選択の具体例を垣間見ることができたようです。

後藤先生のお話の後,実験室の見学をさせていただきました。
見学したのは,風洞実験室とドライビングシミュレーターです。

風洞実験室にはエッフェル型呼ばれる矩形断面の大型風洞が設置されています。実際に稼働させてくださり,模型周辺に起こる乱流のようすも観察できました。
ドライビングシミュレーターでは被験者の反応を分析し,運転者に伝えるべき情報の最適化(内容やタイミング)をはかる研究がなされているようです。

次に,後藤先生のご専門であるレーダー探査のデモンストレーションを見学させていただきました。
通路でレーダーを動かすと,モニターに波形が表示され,その変化から通路下のコンクリート内部のようすがわかります。地下構造を目の前で具体的に読み解いていただいたので,生徒たちにとって大変わかりやすく興味深い見学となりました。