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関西光科学研究所で研修

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1月27日火曜日,高校1年生37名が学外サイエンス学習で木津地区にある関西光科学研究所を訪問しました。

初めに,関西光科学研究所の播磨地区と木津地区の施設と研究分野の紹介があり,今回訪問した木津地区では,高強度レーザーの開発やレーザーを使って発生させた軟X線を用いた顕微鏡の開発が行われていることを知りました。

施設紹介に続き,研究員の桐山博光先生に「光とレーザーについて」と題した特別講義をしていただきました。
光についての研究の歴史的な変遷や,粒子性と波動性を併せ持つという先進的な話題までもわかりやすく解説していただきました。

生徒達は,講義の後半の本研究所で開発されたJ-KARENレーザーという、高強度レーザーの医療分野での応用について特に興味をひかれたようすでした。

新たながん治療法として期待されている重粒子線ですが,その発生装置(粒子加速器)は巨大であるため,治療が受けられる施設が限られています。

この高強度レーザーを使って重粒子線を発生する方法の開発で,粒子加速器に比べて小型化が可能になりました。
そう遠くない将来には,普通の病院に設置できるような重粒子線発生装置が開発されるのではないかと期待されています。

このように,今後の課題についても解説していただき,開発現場の空気を直接感じることの出来るご講義でした。

講義終了後,所内の施設を見学をさせていただきました。
見学用の窓から実験装置の様子を観察し,研究員の方から展示パネルに解説されている内容について補足説明をしていただきました。

実験室の温度管理やほこり対策といった,生徒にとって目新しい知見もいただき,基本的な内容から難しい内容まで要点を順序よく解説していただいたので,装置の原理や仕組みについても理解が深まった様子でした。
また,課題の解決や装置開発の具体的な取り組み方(方法論)についても学ぶいい機会になったと思います。