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葛西臨海水族園(東京海洋大)で研修

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7月30日(木)~8月2日(日)の4日間,東京海洋大学品川キャンパスおよび葛西臨海水族園にてSS国内研修が実施され,高校2年生の男子3名・女子2名の計5名が参加しました。

初日と2日目は,東京海洋大学海洋科学部による高大連携夏季公開講座「海の科学」を受講させていただきました。
その中で,石崎松一郎先生からは「食品の真正評価」について,羽曽部正豪先生からは「バーチャル顕微鏡観察と学習マトリックス」を通して動物体の成り立ちについて,また藤本浩一先生からは「素潜りの歴史と発展」について,亀谷茂樹先生からは「都市エネルギーシステムと海洋熱汚染」について,北出裕二郎先生からは「海洋の流れのしくみ」について,そして最後に鈴木直樹先生からは「魚の利用と保全」について,それぞれ学ばせていただき,生徒達は幅広く海洋学への知識を深めることができました。

なお,休憩時間には「鯨ギャラリー」にて「セミクジラの骨格標本」を見学させていただき,その大きさに圧倒されながらも興味深く見入っていました。また,昼食は大学生や研究者に混じって学生食堂で摂らせていただき,まさに「将来の大学生」としての生活を満喫することもできました。さらに夕方には,本校出身の海洋大学生と交流し,受験や進路について貴重なアドバイスをいただくことができました。

3日目の午前中は,葛西臨海水族園まで赴き,マグロや様々な海洋生物の実物を見学しながら,それらの特徴や生態について自主的に知識を深めました。なお,生徒達はマグロが大量に死んだ原因や今後の対策等についても職員の方々にインタビューするなど,各自が大きな関心を持って行動することができました。

午後は,再び東京海洋大学に戻り,オープンキャンパスに参加させていただきました。
その中で生徒達は,深層大循環に関する実験や魚のDNAの観察などの貴重な体験をさせていただきました。

4日目最終日は,海洋科学技術研究科の河野博先生をはじめ,研究室の方々のご指導により,魚の透明標本の観察と解剖実習を行いました。前半は,軟骨魚と硬骨魚の骨格の違いを理解すると共に,魚類とヒトの骨格の共通点と進化の過程について学びました。

後半は,透明標本の消化管を解剖して,内容物(プランクトンなど)を取り出して観察し,食物連鎖について学びました。生徒達は初めて目にする透明標本の美しさに感激しながら,多くの知識を吸収することができました。

こうして充実した4日間の研修は無事に終了し,海洋学の奥深さを再発見すると共に興味・関心を一層深め,もっと学びたいという気持ちと心地よい疲労感と満足感を胸に帰路につきました。